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するする。

◇今朝ひょっと出来心で(笑)、おおざっぱに掃除機をかけた。このところ忙しくて、とち狂っていたので数日ぶりだった。そのことを忘れていて、帰ってきたら床がするするで、とても快適で幸せな気分。安上がりなぜいたくだなあ。

◇庭はまた、じわじわ草がのび始めています。さすがに、この前笹の根っこを切りこまざいてやったあたりからは、もう笹が生えていません。やったね。そのかわり、他の草がはびこっています。明日、燃えるごみを出す日で、ごみ袋がまだいっぱいになっていないので、お天気だったら、朝の内に草をむしって、つめこんでやろう。

◇「禁じられた恋の島」の映画も、原作の「アルトゥーロの島」も、私は筋や設定はありふれているけど描写や表現が最高、とほめていたんですが、ちょっとよく考えると(以下、完璧にネタばれ)、息子が神のようにあがめていたカッコいいお父さんが、息子と同じ年ぐらいの若い嫁さん連れて来るまではまあいいとして(それだって大概だが)、その後、自分にふり向いてもくれない、やくざな男にうつつをぬかして、邪慳にされてもつきまとって、妻子もそっちのけで、その男と去ってしまう、って、こんな設定まるっきり普通じゃないよな。それが何だか普通に見えてしまうところが、この作品の恐ろしいところで。

小説はともかく、映画は、あの昔に観客の反応どうだったんだろ。ネットで見ると子どものとき見て感動したとか書いてる人もいるし、よその男にうつつを抜かす父親に反発もショックも受けなかったんだろうか、当時の観客は誰も。それならそれで、えらいこっちゃという気がするが、皆あまりにも常識とかけはなれたことだったから、意味がわからないか、見ないふりをしてすましたのか。

私は当時「週刊朝日」の荻昌弘さんの映画批評が好きで、映画は見ないままで愛読していた。この映画のことは記憶にないのだが、どう書いてるか知りたいなあ。これが実は田舎の家の物置きには「週刊朝日」が、かなり残っていて、いずれ処分しようと思いながらも捨てられずにいる。あの中のどこかにあるのかもしれないが…くうう、そんなものをさがす時間があるなどと、思ったりするなよ、自分。
そして、ずっと思っているのだけど、その荻さんの「週刊試写室」(だったと思う)、まとめて本になってくれたら、どんなにいいだろう。荻さんが亡くなられたのは、たしか昭和天皇とほぼ同じころで、だからかもしれないが、あまり話題にもならなかった。それも何だか、とてもくやしい。

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カツジ猫