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そろそろ家を出ようかと

庭や土手の水仙は次第にすがれはじめていて、代わりに梅が開いて来ました。椿も赤い花を濃緑の葉の間に覗かせて居ます。
若い人達が川で釣りをして、針を取られた大きな鯉が無事で居るのか気懸かりです。夜、暗い川面を見て居ると、水底に隠れて居る鯉の口の痛さが伝わって来る様で少し辛いですね。偶々この数日口の中に腫れ物が出来て不快な思いもしたのですが、鯉の痛みを共有している様で、却って少し救いでした。(笑)
鯉は浮かび上がって死んで居る様子も無いので、一応無事では居るのでしょう。

この様な事が苦になるのも、自分の生活が行き詰まって居るからでしょうか。この所来客が多かった為、人と話す機会が多くて元気になった老母が、私とも話がしたくて堪らない様なのですが、私は仕事が追い込み中。もうどなたとも話したくも会いたくもありません。

介護保険を使って居られる方は御存知の様に、ヘルパーさんは家族が居ると食事を作ってはいけない事になって居ます。けれど私としては本当は仕事で疲れて帰って家に居る時が一番休みたいのです。このシステムではその様な時に一日中母の食事作りに追われてしまう事になり、どうしようもありません。
母もまた私に家に居て欲しいので、私が仕事で遅くなるかもしれない日でもヘルパーさんに来て頂くのを嫌がります。私が食事を作って傍に居て、一緒に夜遅くまでテレビを見るのが理想なのでしょう。けれど私も仕事を維持し収入を確保する為には到底そんな事はやって居られません。

数日前、食事の後、余りに疲れたので自分の部屋で寝て居たら、そのまま夜中まで眠ってしまいました。母は久しぶりに私と話せると思っていたのに失望したのか、翌朝は「貴方も忙しいだろうから私の事は死ぬまで放って置いてもかまわないよ」と申しました。私の方も体力と気力の限界でしたから「もちろんそうするわよ」と答えて置きました。

その日の夜は母と一緒にテレビの前に居たのですが、やりかけの仕事が気が気ではなく、疲れもあって母の前で横になってまた夜中まで寝てしまいました。母も自分の部屋に寝に行かず、私の傍のソファで寝て居て、猫も気になるのか私の横で寝て居て、こんなに幸福そうに見える地獄図絵はないだろうと私は夢うつつで考えて居ました。

母との暮らしはやはり無理なのかもしれません。この家の居心地は悪くないのですが、母の家政婦と小間使いに徹する覚悟が無い以上、小さいアパートでもいいからどこかに部屋を借りて家を出ようかと考えて居る所です。

じゅうばこさん、キャラママさん
久しぶりに合流しての映画鑑賞、最高でした。またぜひ誘って下さいませ。

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カツジ猫