ちょっとォ!
キャラママさん。
今、アマゾンをのぞいてみたら、「渚にて」の文庫本、赤文字で「この小説はただいまお取り扱いできません」とありました。
在庫なしではないですから、おそらく今回の災害で「自粛」したのでしょう。なんという、くだらない処置。なんという、見当ちがいな配慮。
この小説は終末を題材にしてはいますが、地震も津波も原発事故も登場するわけではありません。
それでもこんな処置がされているのは、内容がキャラママさんの言ったように今の私たちの心境に重なるものがあるからでしょうが、それは偉大な、すぐれた文学なら、すべてそうなる可能性はあります。極限状況の人の心に響き、刺激し、だからこそ救いもするのです。
何よりも、これはすぐれた文学です。決してキワモノなんかじゃない。それを、こんな風にあつかうことは、芸術に対する冒涜だし、かりそめにも本を扱う商売してる人のすることとは思えない。
他にもこうやって、過保護に規制されている文学やDVDがたくさんあるんじゃないでしょうね。日本人を人間を人類を、バカにしすぎちゃいませんか。
まあ、まさかまだ本屋では買えるんでしょう、古本屋でも注文できるんでしょう、図書館でも読めるんでしょう、そういうとこまでが発売や閲覧停止していたら、私は原発がどうかなる前に日本は滅びると思いますけどね冗談でも何でもなく。
いっそもう、この機会にネットで本注文するのやめようかな。そんなことまで思ってしまう。
あ、ひょっとしてすべてが私のカン違いで、売れすぎて本がなくなってるとかだったら、ごめんなさい(笑)。
まー、発禁になるのって昔から偉大な本が多いからなー。「渚にて」は私は好きだけど、そんなたいそうな大文学とは思ってなかったんだけど、これはもしかしたら、作者にとっちゃ名誉かもしれん。