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…ったくもう。

◇田舎の家からバザーに出そうと思って持って来た、叔母や自分の古いアクセサリーを透明な袋に入れて小分けしていたら、ネックレス類がものすごいからみあい方をしてくれていて、アレキサンダー大王でなくても、ひっちぎりたくなるような結び目ばかりができていて、せっせとほどいていたら、あっさり夜中になった。今夜はもう一つ、集中しなきゃならない仕事があったのだが、明日の朝に回して、もう寝る。多分、大丈夫だ。

片づけはいろいろと、めどがついて来てはいるのだが、それは私の目から見てだけのことで、他人は絶対そう見えないにちがいない。しかし、それでも、あまりはまり過ぎていると、年末締め切りの仕事がヤバいので、そろそろ切り上げなくてはと思ってはいる。
何しろ今日は、上の家の浴室と洗面所を何とか片づけて見られるようにした。巨大な犬の置物を置く誘惑からはどうやらまぬがれそうである。

◇ところで数日前の毎日新聞は、例の難民に対するしょうもなさすぎる攻撃のイラストが、フェイスブックから消されたことと、その問題点のいろいろを書いてくれていた。貴重な情報を紹介する大変いい記事だったが、ネットで見たところでは、これを描いた漫画家は、安倍首相を支える会の管理人をされている方とのことで、新聞の記事は、そこにはふれていなかったけれど、もしそれが本当なら首相の国連での「難民よりも国内の人口問題が」発言とあいまって、世界的にはかなりまずいんじゃないだろうか。
正しいことをしてるんなら、世界の評判なんかもちろんどうだっていいが、これはどこからどう見てもそうじゃないからなあ。

◇むなかた九条の会では、月に一回の定例会で、経済やマスコミや憲法など、担当者を決めて30分ぐらいの勉強会をしようということになった。次回が最初で、私が経済について話すことになった。メンバーの一人で温厚な化学者の人が、すごいねえ専門外のことをと感心したので、近年の大学じゃ専門外のことばかりやらされるので、このくらい平気ですと言い切ったが、どう考えても蛮勇だ。
「アベノミクス批判」という本を買って途中まで読んでいるので、あれをまとめりゃ何とかなるだろと思っていたら、その本がなぜか見つからない。我ながら知らんぞもう。

◇DVDを借りに行くひまもないので、がらくたの中から見つかった古い映画のDVDを見ているのだが、「毒薬と老嬢」や「巴里の屋根の下」、どれも名作ではあるのだが、障害者や女性の描写が、むろん当時の現実がそうだったのだからまったくしかたがないのだが、つまりは現実がそうだったということなのだが、ひどすぎて、見ていて胸が苦しくなる。
今の映画やドラマが昔を描くと「三丁目の夕日」シリーズなんかでもそうだが、昔の差別やいやな部分は薄められてぼかされるから、あまり目につかない。しかし昔の作品だと、そこのところは容赦ない。

あらためて、自分はああいう時代に生きていたのだなあと思った。というか、よくもまあ生きていられたと思った。人を愛する気にも結婚する気にもならなかったのは無理もないと、ものすごく納得して、自分の人生を強く肯定できたのは、もうけものだ(笑)。
あの時代ずっと、金魚のようにあっぷあっぷ口をあけて、半分窒息しながら生きていた。それを思い出すと、やはり今はいい世の中になっていると、絶対に思う。

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カツジ猫