とぼけんな
パラリンピックもそうだが、オリンピックをやったのがよかったか悪かったかとか、コロナの感染爆発に関係あったかなかったかとかいう議論や総括が、とことんピントがずれまくっていて、ほんとムカつく。
そもそも、国民にどういう影響があったかとか、楽しんだかとか気がゆるんだかとか、どうでもいいだろそんなことは。総括すべきところは、そこじゃない。
肝心なのは、コロナ対策に全力あげて立ち向かうべき時に、どう考えても片手間などではやりようのない国をあげての大事業に、政府がエネルギーをさきまくったことにある。オリンピックやパラリンピックをやらなければ、その分、何ができていたかっていうことでしょ。政府が。それにさいた金と時間と頭脳で。それ以外に功罪や是非を問う基準なんかなかろうが。
言ってみりゃ、家の中に、明日受験する子どもや、死にかけている病人がいるときに、客呼んでバースデイパーティーやりますかって話ですよ。これ以上はない大切なことに全力投球して、他には何も考えてはいけないときに、優先順位をどうしますかって話ですよ。それほど非常識なことをしたんですよ、日本政府は。
病人が死んで(死ななくても)、受験に失敗して(しなくても)、それで、バースデイパーティーの影響がどれだけあったかなんて、考えることがどれだけ無意味か。そこにさいた力や心を、全部病人や受験生に注いでいたら、どうなってたかなんて、もう誰にもわかるもんかい。そうしなきゃならなかったのを、しなかった、それだけのこと。もう絶対に、取り返しのつかないこと。