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ぼくと、あかいもーる(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、まいにち、いえのかたづけで、ふんとうしています。
ひもや、はこや、いろんなものが、いえじゅうに、ちらかっているので、
ぼくは、おもしろくて、おもしろくて、あきません。
まいにち、しょうがいぶつのあいだを、かけぬけたり、
ひもを、いろいろ、みつけては、ひっぱって、はしったりしています。

とくに、さいきん、きにいったのは、
あかい、まがる、ひもです。
「それは、『もーる』というんだよ。
どこから、みつけてきたの」
と、かいぬしは、いいました。

ぼくは、べっどのうえに、「もーる」を、もってあがって、
おさえたり、くわえたり、
りょうてで、はさんでもちあげたり、
いろいろあそびました。
おもしろくて、いつまでも、あきませんでした。

「おまえが、そんな、あほなことをしているようすを、
ばっちり、しゃしんにとりたいなあ」と、
かいぬしは、かめらをかかえて、まっていて、
なんまいも、とったけど、
けっきょく、あまり、よくとれなかったみたいです。

「このしゃしんは、まあ、ましかな。
でも、せつめいがないと、『もーる』が、なんなのか、よくわからないよね」
と、かいぬしは、いまいち、ふまんなようでした。

「まあ、せいぜい、そうやって、あそんでおいで。
もうすぐ、きれいに、かたづいて、
おまえが、おもちゃにできるものもなくなるから」
と、かいぬしは、よゆうたっぷりでしたが、
こんやも、くたびれて、もうねるらしいし、
いえぜんたいが、きれいになるのは、
まだもうちょっと、かかりそうです。

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カツジ猫