ぼくと、としのくれ
あたらしいいえでむかえる、さいしょのおしょうがつだけど、
かいぬしは、ふるいいえのほうで、としこしをするらしくて、
そのてんは、すこし、ふまんです。
でも、はつひのでは、いっしょにみてくれるそうです。
ほんとかな。
かいぬしは、すこしまえから、
「おまえをおもちゃにするのは、やめようね」といって、
むやみにだいたりしなくなりました。
それで、ぼくも、すとれすがだいぶ、へりました。
「ふ~ん、おまえは、あらあらしいあいぶは、すきじゃないのね」
と、かいぬしは、ぼくをみながら、いっています。
らいねんもまた、このいえで、たのしくすごしたいです。
おさしみも、また、ほしいです。
「ひさいちの、いぬやねこや、どうぶつたちが、
すこしでも、しあわせになるといいねえ」と、
かいぬしは、ひざのうえのぼくをなでながら、はなしています。
らいねんが、よいとしに、なりますように。