ぼくの、かくれが(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
「ひづけがかわったから、もう、おはようでいいんだよ」と、
かいぬしが、いっています。
このごろ、かいぬしは、うえのいえで、かたづけをすることがおおいので、
ぼくは、つまりません。
「うちにいたって、そんなに、あまえるわけじゃないのに」と、
かいぬしはいいますが、
みえるところにいないと、しんぱいです。
かいぬしは、うえのいえの、にかいで、
かくれがみたいなばしょを、つくっているらしいです。
したのいえにも、ひとつあるから、もういらないのにな。
そのうちに、ぼくも、にかいに、つれていってくれるなら、
はなしは、べつだけど。
「うーん、そうだね、いつかはね」と、かいぬしはいっています。
ぼくは、さいきん、わりと、したのいえの、
かいぬしが、かくれがにしている、くろーぜっとで、ねます。
ここは、ぬいぐるみが、いっぱいあって、
かいぬしは、むかしは、ぼくが、いたずらするだろうと、
しんぱいして、かくしていたけど、
ぼくは、そんなのに、きょうみがないとわかってからは、
いろんなのをおいていて、
ぼくは、そいつらと、きょうぞんしています。
かいぬしは、さむいと、もうふをしいてくれたり、
たおるは、ときどきとりかえたりして、
いごこちよくしてくれるので、ぼくは、まんぞくしています。
こたつのうえの、とりかごは、
むかし、おじいさんが、めじろや、うぐいすをかっていたもので、
いまは、すずめのにせものが、にわ、はいっています。
かいぬしは、みずと、おこめをいれてやっています。
おかあさんのいはいや、おとうさんのしゃしんもあるので、
「おしっこなんか、かけるんじゃないよ」と、
かいぬしは、ぼくに、いいきかせています。
あすから、あめがひどくなるみたいです。
「つゆだから、しかたがないね。
みずをまかないですむからいいや」と、
かいぬしは、いっています。