ぼくの、かべどん(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、きょうじゅうに、おわるはずだったしごとが、
あとちょっとで、よなかすぎそうなので、
「あー、やっぱり、じかんぎれか」と、くやしがって、
いまは、おちゃをのんで、いっぷくしています。
ぼくは、べっどでは、いつも、このしゃしんのように、
ふたつある、まくらの、ひとつのうえに、ねています。
「めでぃかるまくら」といって、まんなかに、くぼみがあるのが、
ちょう、きもちがいいから、すきです。
かいぬしは、もうひとつの、まくらで、ねます。
「ときどき、いちを、こうたいしようよ。
でないと、べっどの、まっとれすが、ゆがむんじゃないかしら」
と、かいぬしは、しんぱいするけど、
ぼくは、このいちが、すきなので、ゆずりません。
「そのくせ、わたしが、べっどにねて、てれびで、えいがをみていると、
ぜったいに、わたしのむねや、おなかに、のってくるのは、
どういう、りゆうがあるのかな。
せつめいして、ほしいもんだわ」と、かいぬしは、いいます。
このしゃしんは、ぼくが、べっどの、うえの、いたに、
てをつっぱって、いるときに、かいぬしが、
「あれ、はやりの、かべどんをしてる」といって、
とったしゃしんです。
そのあとで、ぼくの、てのあとが、いたについているといって、
せっせと、ふいていました。
これは、かいぬしの、おばさんと、おじさんが、つかっていた、べっどの、
ふたつのうちの、ひとつで、
たいへん、ねごこちがいいといって、
かいぬしは、とても、だいじにしています。
もうひとつは、うえのいえで、ひるねをするときようで、
くろねこの、ぐれいすさんも、ときどき、ねているらしいです。
このまえ、ぼくは、おにわで、「が」をつかまえました。
いえのなかに、もってきて、ばたばたするのが、おもしろいから、
べっどのうえで、あそんでいたら、かいぬしが、
「かわいそうでしょうが」といって、とりあげて、
そとに、にがしてしまいました。
かわりに、ゆうごはんのおかずにかってきていた、
おさしみを、わけてくれたから、
おおめに、みてやることにしました。
このごろ、また、ちかくの、しろくろねこが、
かなあみのそとの、にわを、あるいていくので、
ぼくも、みはりをするのが、いそがしいです。
やつらは、にひきいて、このあいだまで、こねこだったのに、
すっかり、おおきくなりました。
「ときどき、おとなりのいえの、やねで、
おひるねしているよ。かわいいやん」と、かいぬしはいっています。
「そりゃ、おまえが、いちばん、かわいいけどね」と、
つけくわえては、ぼくの、あたまを、なでるけど、
そんなこと、わかってるのにな。