ぼくの、かんぜんふっかつ(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
ぼくは、わくちんちゅうしゃをしたあと、
なんだか、ねむくて、だるかったので、
ずっと、このもうふのうえに、ねていました。
きぶんがよくなってからも、
ここは、きもちがいいとわかったので、
よるは、ときどき、ねています。
ぼくは、きぶんがよくなっても、しばらくのあいだ、
かいぬしが、さわっても、かみついたりしませんでした。
「あらー、ひょっとして、ねつがでていたときに、
かみつくくせも、わすれたの。ならいいけど」と、
かいぬしは、きたいしていたみたいです。
きのうのあさ、かいぬしが、ぼくをこねまわしたので、
てをつかんで、かみついたら、
「おお、おまえはやっぱり、かつじだったか」
と、がっかりしながら、よろこんでいました。
かいぬしは、まいにち、いそがしそうです。
「もう、よのなかのことにも、
ひとのことにも、かまってはいられない。
ぜんしんあるのみだ」とかいって、
そのわりには、だらだらしています。
きのうは、ぼくが、つかまえてきた、「かべちょろ」が、
とつぜん、みえなくなりました。
きっと、かいぬしが、にがしたんだな。
そのあと、あたらしいあじの、「おやつ」をくれました。
「まんごーや、ももがはいっているやつで、
ねっとでみて、ほしかったんだけど、
このあたりのみせには、なかなかなくて、
きのう、やっと、はいってるのを、みつけたんだよー」
と、せつめいしながら、くれました。
かべちょろとちがって、うごかないから、つまらないけど、
あじは、まあまあでした。
ぼくが、すこしのこしていたのを、
かいぬしは、ゆびにつけて、
らぐのうえにねている、ぼくのところに、もってきて、
なめさせてくれたけど、
そのときに、ぼくがまた、らぐをひっかいて、
いとを、ひきだしているのをみて、
「あーあ、やっぱり、きにいってるんだねえ」
と、なげくように、いっていました。
このごろ、まいばん、すこしさむいので、
かいぬしは、ぼくが、あしもとに、ねているのを、
だきあげて、ふとんにいれます。
ぼくは、きもちがいいけど、ちょっとあついので、
しばらくすると、でていきます。
でも、あけがたになると、ぼくのほうが、
くっつきたくなって、かいぬしの、くびのところにいって、
まきついて、ねます。
「なんだかなあ」と、かいぬしは、いっています。