ぼくの、ころもがえ(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、たんじょうびがきて、ななじゅうになったそうです。
「『こき』といって、おいわいするんだよー。わたしはもう、としよりで、えらいんだからね」と、
かいぬしは、ぼくにいってきかせました。
「おかねがないから、けーきも、はなも、かってくるのは、なしにしよう」といって、
かいぬしは、にわにさいた、おおきくて、まっかな、かんなのはなを、
きってきて、かびんにさしました。
「ほら、ごーじゃすだろう」と、まんぞくそうでした。
ぼくは、さっそく、そのまえのいすにねました。
「なかなか、にあうじゃないか」と、かいぬしは、いっています。
しりあいのひとが、おいわいにといって、
おしゃれな、えりまきを、おくってくれたので、
かいぬしは、それを、くびにまいて、どこかに、でかけました。
ぼくが、かなあみのなかで、まっていると、
よるになって、かえってきて、
「よしよし、おりこうさんに、おるすばんしたね」といって、
「おやつ」を、だしてくれました。
このごろ、にわには、いろんな、よそのねこがきます。
ぼくが、かなあみのなかを、あっちこっちにいって、
みはりをしていると、
「まいにち、なわばりを、ちゃんと、まもりよりますよ」と、
となりの、ごしゅじんが、かいぬしに、おしえていました。
「そとにでたら、たぶん、いっぺんで、まけるんでしょうけど」と、
かいぬしは、わらっていました。
きのう、「はろうぃん」という、おまつりが、おわったので、
かいぬしは、けさ、かざっていた、かぼちゃのかざりをかたづけました。
「さあ、そろそろ、くりすますの、かざりつけをしなくちゃ。
おまえは、くりすますつりーにも、いたずらをしないから、
あんしんして、かざれるわ」と、いっています。
そして、ぼくをなでてみて、
「まだ、あんまり、けがぬけないね。
さむくなってきたけど、ふゆげに、きがえないで、いいのかい」と、
きにしていました。
そんなこというぐらいなら、そろそろ、こたつをいれてくれないかな。