ぼくの、どあっぷ(カツジ猫)
みなさま、こんばんわ
このまえ、かいぬしは、ずっとつかっている、ふるいかめらの、
のこりまいすうが、でなくなったといって、
「ああ、このかめらで、きゃらめるや、いろんなものを、
このなんじゅうねん、とってきたけど、
ついにじゅみょうかねえ。
おおきくて、おもいけど、がめんのかんじとか、ばつぐんだったのに」
と、ちょっとしみじみしながら、「これが、さいごになるかもしれない」といって、
ぼくや、いろんなものをとりまくっていました。
かめらやさんに、みてもらって、しゅうりできないなら、
あたらしいのをかうつもりだったみたいです。
でも、いくらとっても、ふぃるむがなくならないので、
おもいきってあけてみたら、たんにふぃるむをいれわすれていたとわかって、
「なあんだ」と、だつりょくしていました。
そして、あわてて、「これはとったかしら」とかいいながら、
あさがおとか、ばらとか、
とったつもりでいたものを、いそいで、とりなおしていました。
「はやく、げんぞうしなきゃならないのもあるのに」と、さわいで、
ふぃるむののこりをつかってしまうために、
ぼくを、いっぱいとりました。
これは、かなあみのすぐそとからとった、ぼくのあっぷです。
「さすがに、こんなどあっぷにしても、たえるかおだね」と、
かいぬしは、かんしんしていました。
さいきん、あたらしくかってもらった、あかいくびわと、
まえからつけている、まいごふだも、
ちゃんと、うつっています。
「でも、おまえは、なにをするにも、へまだから、
きっとこの、まいごふだも、すぐに、おとしちゃって、
ろとうにまようんだろうねえ」と、かいぬしは、
ろくでもないよそうをして、ためいきをついています。
まえのかいぬしが、ぼくのきばにちゅうもくして、
「これが、かわいいですよ」といっていたけど、
ぼくのきばは、くちをとじていても、
ちいさく、りょうがわから、とがったさきが、のぞいています。
かいぬしは、それをとりたくて、こんなにちかくから、とったらしいけど、
ぼくもそうそういつも、なんでもみせてやるわけじゃないので、
このしゃしんでは、きばはみえません。
「ぜったい、いつか、とってやろう」と、かいぬしはいっています。
このときは、ぼくはぜっこうちょうだったので、
あたまが、わりと、くろっぽいとおもいます。
きのうと、そのまえのひは、ひとりでおるすばんしたので、
きをつかって、すこし、しろっぽくなりました。
「わかりやすいやっちゃなあ」と、かいぬしは、いいました。