ぼくの、におい(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、べんきょうに、はげんでいるみたいだけど、
「いろんなほんや、しりょうが、あるはずなのに、みつからない」
といって、くさっています。
「まあ、ものをさがしているうちに、なんとなく、
いえが、かたづいてくるから、いいか」とか、いっています。
うえのいえにいる、おばあさんねこの、ぐれいすさんは、
くすりをのむせいか、だいぶ、ごはんをたべるようになって、
げんきにしているそうです。
かいぬしは、ぐれいすさんに、たべさせようと、かってきた、
いろんな、どらいふーどの、あまったのを、ぼくに、くれます。
なかなか、おいしいです。
きょうは、「ねこふく」の、「まっちゃあじ」と「きなこあじ」を、たべました。
よるが、すこし、さむくなったので、
ぼくは、かいぬしの、ふとんのなかにはいったり、
ひるまは、ひざのうえに、のったりします。
「これがあるから、ふゆは、こたえられない」といって、
かいぬしは、よろこんでいるみたいです。
ごはんがほしいときや、かいぬしがかえったときに、
ぼくが、つくえのうえにすわって、まっていると、
かいぬしは、ぼくのくびをだいて、かおを、くっつけて、
ぼくの、くびのけに、はなを、ちかづけて、
「むかし、かってた、きゃらめるは、
えいずになって、やせて、しぬ、さいごまで、
がいこくふうの、ふらんすにんぎょうみたいな、
どくとくの、いいにおいがしていたのよねえ。
でも、おまえは、ほんとうに、みごとに、
なんの、においも、しないのね。
『こうすい』という、えいがにもなった、しょうせつがあって、
しゅじんこうの、おとこのひとは、
ぜんぜん、においがしないという、せっていだったっけ。
おまえ、まるで、そのひとみたい」と、いいます。
「でも、あのひとは、たしか、あんまり、うんはよくなかったから、
そこは、にちゃだめだよ」と、いわれました。
このしゃしんは、ぼくが、もうふに、うまってるところだけど、
「なんだか、てるてるぼうずみたいで、へんなの」と、
かいぬしは、わらいます。
みなおして、「ちょっと、こわいかも。まよけになりそう」と、いっていました。