ぼくの、ねだん(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、きょうはめずらしく、いちにち、いえで、しごとをしていました。
それはうれしいけど、しごとにあきると、ぼくがねているところにきて、
「ここが、もうすこし、ふとるといいね」と、おしりをさわったり、
「この、つめは、はえかたが、おかしくないかい」と、
あとあしの、さきを、さわったりするので、うざいです。
たいがい、きにしないで、ねてるけど、
いちど、がぱっとおきて、かみつこうとしたら、
かいぬしは、わらって、にげていきました。
かいぬしは、きのう、ひさしぶりに、まちにでて、
かいものをしていたら、あたらしいおみせができていて、
そこは、こねこを、うるみせだったそうです。
「すごく、かわいい、めずらしいしゅるいの、こねこが、いっぱいいたよ。
きれいな、わかいかっぷるが、かいたそうにしていた。
でも、どのねこも、ごじゅうまんとか、よんじゅうまんとかで、
そりゃ、かわいいけど、そのへんの、のらねこも、
おなじように、かわいいのにね。
それに、あのこねこたち、ぜんぶ、うれるはずがないとおもうの。
うれなかったら、どうなるんだろう」と、
かいぬしは、なんだか、ゆううつそうでした。
「こねこのときの、おまえは、あのねこたちにまけないぐらい、
ふわふわで、かわいかったから、
まぜておいたら、さんじゅうはちまんぐらいでも、
きっと、よゆうで、うれるよね」と、いいながら、
「まあ、いまだって、みためだけは、かわいいけどね。
みためだけは」と、へんな、ねんを、おしました。
きょうは、すこしは、しごとが、すすんだのかな。
「もう、できるだけのことしかしないでおこう」と、
へんなことを、さっきいっていたけど、
だいじょうぶなのかな。