ぼくの、めのいろ(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
たいへん、おひさしぶりです。
かいぬしは、まいにち、ものすごく、いそがしそうで、
「もう、いきているのか、しんでいるのかさえ、わからない」と、いっています。
このまえのよるは、どこかにとまって、かえってきませんでした。
このごろ、ずっと、かいぬしは、あさからばんまで、いえにいたので、
ぼくは、それに、なれていて、
ちょっと、さびしかったけど、
おしっこも、うんちも、ちゃんと、すなばに、して、
えさを、はいたりもしなかったので、
かいぬしは、かえってきて、
「まあ、おりこうさんだったのねえ」と、びっくりしていました。
そのかわり、うえのいえの、「まき」さんと、「ぐれいす」さんが、
えさをはいて、もうふを、よごしていたそうで、
「まあ、なかなか、すべては、うまくいかないものさね」と、
かいぬしはいって、もうふを、せんたくして、ほしていました。
このしゃしんの、ぼくのめは、あおいけど、
ほんとうのめは、きんいろです。
ときどき、しゃしんに、こんなふうにうつるので、
かいぬしは、「ちょっと、こわいね」といいながら、
おもしろがっています。
けさ、ぼくは、かいぬしのすきをみて、
げんかんから、そとにでました。
いいおてんきで、はるの、くさや、きの、においがしました。
「ゆきやなぎ」が、ものすごく、ひろがって、さいていました。
かいぬしは、ぼくが、あまりとおくに、いかないと、しっているので、
「だめよ、そとにでたら」といいながら、
せんたくものを、ほしていました。
ぼくが、ころがって、あそんでいると、かいぬしは、ぼくをだいて、
おとなりの、おくさんに、みせました。
おくさんは、ぼくにさわって、よろこんでいました。
「かなあみごしに、よんだら、ちゃんと、くるんですよ」と、
かいぬしに、いっていました。
それは、ほんとうです。
かいぬしがいないときは、ぼくは、ちゃんと、
ごきんじょづきあいを、してあげてるんだい。