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ぼくは、いろっぽい(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、けさ、はやくからおきて、
きのう、いなかのいえから、もってきた、
ふるい、きのはこや、しろいわごんを、
せっせと、くるまから、おろしていました。
そして、ものおきや、うえのいえに、かたづけて、
「よし、まあまあ、おしこめた」と、まんぞくして、
どこかに、でかけて、いきました。

しろい、わごんは、きんいろの、ふちがついて、
じょうとうらしいけど、ずいぶん、ふるくて、
ひょうめんは、よごれています。
かいぬしは、つくえのよこに、それをおいて、
「さあ、これで、おちゃが、のみやすくなった」
と、いっていました。

ぼくが、わごんを、てんけんしていると、
「したの、だんに、ねるかい」といって、
たおるを、しいてくれたので、
ぼくは、そこで、ねてみました。
わりと、かいてきです。
これから、かいぬしが、しごとをしているときは、
ここに、ねていようと、おもいます。

かいぬしは、いなかのいえの、なつめのきの、まわりに、
ちいさい、なえが、いっぱいでていたのを、
いくつか、ほって、もってきました。
そして、このまえ、かっていた、おおきな、すやきの、はちに、
それを、うめて、にわさきに、おきました。

「これは、おおむかしに、いなかのいえにいた、
みけねこの『まだむ』がしんだあと、
ねっこにうめた、なつめのきが、かれて、
そのあとの、めが、そだった、きの、なえだから、
『まだむ』のゆかりの、きだよ」
と、かいぬしは、ぼくに、いってきかせました。

ぼくは、みけねこといったら、『しなもん』さんしかしらないけど、
『まだむ』さんと、どっちが、つよいんだろう。

この、しゃしんは、ぼくが、おけしょうをしているときに、
かいぬしがとった、しゃしんだけど、
なんとなく、まわりのふんいきが、
「ちょっと、ばすえの、しょうふみたいだね」と、
かいぬしは、いっています。

うしろに、ぼやっと、みえるのは、
かいぬしが、げきじょうで、おしばいをみたきねんに、
おしばいとは、ぜんぜん、かんけいないけど、
そこの、おみせで、かってきた、
はでな、いろどりの、くまです。
「じょしこうせいなら、これを、ばっぐにつけるんだろうな」と、
かいぬしは、いっています。

あんがい、そのうち、ほんとうに、
じぶんもやるんじゃないだろうな。
ぼくは、べつに、かんけいないから、いいけどな。

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カツジ猫