ぼくは、かくごをきめる（カツジ猫）

みなさん、こんばんわ

「きょうぼうざい」という、ほうりつができたそうです。
かいぬしは、「なにをしたら、つかまるか、よくわからないほうりつだから、
わたしもいつ、たいほされて、ろうやにいくかわからない。
そうなったときのために、おまえの、ひきとりてを、さがしておかなくちゃ」と、いって、
いろんなこころあたりを、かんがえているみたいです。

「あのひとは、ねこをかったことがないし、
はじめてのねことしては、おまえは、はーどるがたかすぎるよね。
あのひとは、おまえとうまがあいそうだけど、
ほかのねこも、たくさんいるから、おまえはぐれるだろう。
あのひとは、たよりになるけど、
もんだいは、わたしよりさきに、たいほされそうだし」
と、いろいろ、なやんでいるみたいでした。

きょうも、りょこうさきの、おみせで、しりあいのひとに、そのはなしをしたら、
「うちのりょうしんが、いいかもしれませんよ」といってくれたそうで、でも、そのあとで、
「きょうぼうざいといえば、あれがきまったあと、
このまちで、しみんうんどうをしている、おんなのひとは、
まんいちのときに、おっとに、めいわくがかかってはいけないから、
りこんしようとおもう、といっていた」と、おしえてくれたので、
かいぬしは、「すごいな。まけた」と、おどろいていました。

ぼくには、よくわからないけど、
とにかく、なにがおこってもいいように、
かくごだけは、きめておこうと、おもいました。
でも、できたら、かいぬしと、いまのままで、
ずっと、ここで、くらせたらいいな。

このごろ、きんじょで、またこねこが、うまれたようで、
にわのほうで、ずっと、なきごえがしています。
かいぬしが、みずをまいたら、にげてしまったのか、
こえがきこえなくなりました。
「なんとかしてやれると、いいんだけど」と、
かいぬしは、くにしています。
ぼくに「おやつ」をくれながら、
「おまえもああして、なきながら、いなかの、ははのいえに、きたんだよね。
もう、わすれてしまったんだろ」と、
ふくざつなかおをしています。