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ぼくは、くりすますつりー(カツジ猫)

みなさん、こんにちわ

かいぬしは、さっき、ぼくに、
「きょうじゅうに、おんせんのほんを、ごさつ、よまなくちゃいけないけど、
できると、おもう?」と、きいてきました。
しるわけないじゃん。

きょうは、かいぬしは、あさはやくから、しごとにでかけました。
でかけるときに、ぼくのかおを、てではさんで、
「なるべく、はやく、かえるからね。
いいこで、おるすばんしときなさいよ」といっていきました。
よっぽど、いそがしいのか、そのとおりに、はやくかえってきました。

「せっかく、おめかしして、でかけたのに、
すぐまた、いえで、しごとだから、ふだんぎに、もどるしかない。
われながら、もったいないことだ」と、ぶつぶついっています。

かいぬしは、よる、うえのいえに、ようじがあって、いくとき、
したのいえの、えあこんを、ときどき、けしわすれます。
いえのなかは、あたたかいけど、
ぼくは、うえのいえの、あかりがついているのがきになって、
あめがふっていても、ずっと、かなあみのなかの、にわにでて、
かいぬしのかえりを、まっています。
ときどき、にゃあにゃあ、ないてみます。

「なんでもう、おいしいえさも、あたたかいねどこもあるのに、
すきこのんで、あめのなかに、いるのかねえ。
わたしは、うえのいえで、しごとがあるんだから、
しかたないでしょう。
そうやって、ぷれっしゃーをかけられるのって、きらいなのよ」
と、かいぬしは、おこりながら、かえってきます。

ぼくは、かいぬしが、もどってきたら、あんしんするのと、
べつに、まっていたんじゃないといいたいので、
また、にわにでていったりするので、かいぬしは、
「なにを、かんがえているのやら」と、なげきながら、
ぱそこんを、うっています。

きのうも、そのまえのひも、あめでした。
ぼくが、ぬれて、かえってくると、かいぬしは、
「かぜをひくだろうが」といって、
たおるで、ぼくの、からだを、ふきます。
うしろあしの、にくきゅうの、あいだのけが、
ずいぶん、のびているので、かいぬしは、
きりたくて、たまらないみたいです。
「でも、ほっといたら、どこまでのびるか、みたいかもな」といって、
のびたけを、ひっぱってみたりします。

きのうのよるおそく、かいぬしのしごとが、のっているときに、
ぼくが、ぬれてかえってきて、
いすのしたから、みあげて、にゃあにゃあないたら、
かいぬしは、みおろして、
「あー、また、そんなに、ぬれて」といいましたが、
「でも、いいな。けがわについた、あめのしずくが、
きらきらひかって、きれいだよ。
うごく、くりすますつりーみたいだ」といって、
しばらく、ぼくにみとれていました。

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カツジ猫