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ぼくは、でまちをする(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしが、おふろにおゆをためると、
ぼくは、ねていても、すぐおきて、みにいきます。

かいぬしが、まだはいっていなかったら、
じゃぐちから、ほそく、みずをだしてもらって、のみます。

かいぬしが、なかに、はいって、おゆにつかっていたら、
おふろの、ふちに、てをかけて、
せのびして、のぞきこんで、なかのおゆを、のみます。

あるていど、のんだら、まんぞくなので、そのまま、でていきます。
ときどきは、おふろの、ゆかのうえに、ながくなって、ねます。

かいぬしは、おふろのなかで、せっけんで、からだをあらって、
かみもあらって、しゃわーで、ながします。

だけど、ぼくがくるまでは、おゆが、よごれないように、
そのまま、まっていてくれます。
ぼくが、いつまでもいかないと、おおいそぎで、からだをあらって、
おゆをながして、でてきてるみたいです。

これまで、まだ、いちども、ぼくがいったときに、
もう、からだをあらっていて、
せっけんで、おゆがのめなくなっていたことは、ありません。
「おたがいに、よくやるよねえ」と、かいぬしは、いいます。

このまえ、いつものように、おゆをのんで、でてきたあとで、
ぼくは、おふろの、がらすどの、すぐそとにある、
いすの、あしのしたにすわって、
かいぬしの、でてくるのを、まっていました。

そんなことは、したことがなかったので、
かいぬしは、びっくりして、
「わ、そこで、なにをしているの。
びっくりするじゃないかね。
そういうのは、たからづかとか、じゃにーずとか、
にんきのあるひとの、ふぁんが、
げきじょうの、いりぐちで、まっていて、
こえをかけたり、なにかあげたりする、
『でまち』というんだよ」と、いいました。

「それに、なんだか、そこにそうしていると、
おりのなかに、とじこめられているみたいで、
わたしが、いじわるしてるみたいじゃないか。
へんに、つらそうな、かおとかして、
じぶんで、はいってるくせに」と、いいながら、
かめらをもってきて、しゃしんをとっていました。

ぼくは、そのときだけで、もうそこには、はいらないので、
かいぬしは、ふしぎがって、
「どういう、きまぐれだったの。
ようわからんやっちゃなあ」と、くびを、かしげています。
ぼくにも、そんなこと、わかるもんか。
はいれそうなところには、
とりあえず、はいってみるんだい。

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カツジ猫