ぼくは、ふゆじたく
かいぬしが、おかねがないといって、しゃしんをとってくれないので、
これは、だいぶまえのしゃしんです。
まいにち、すずしくなってきたので、ぼくのけも、またのびてきました。
くびのけも、あつくなったし、しっぽも、ふさふさしてきました。
「ぶらしをかけたほうが、いいのかねえ」と、かいぬしは、
ぼくをみて、いっていますが、
かけなくてもいいと、ぼくはおもいます。
かいぬしは、しごとがすすまないと、さわいだり、
ぼくと、べっどにねて、ほんをよんだりしています。
よるは、いえの、あちこちに、ちいさいらんぷをつけて、
「おお、さいこうのふんいき。やっぱり、いえがいちばんいいね」と、よろこんでいます。
きょうは、あめなので、ぼくは、いちにちじゅう、ねていました。
かいぬしは、しごとをしながら、たいくつすると、ぼくをさわりにきます。
ぼくも、ねるのにあきると、かいぬしのところにじゃまをしにいきます。
このごろは、さむいので、かいぬしのひざのうえでねるので、
かいぬしは、「そろそろ、こたつぶとんをだそうかねえ」と
ぼくをみて、いっていました。