ぼくは、ゆだんしない(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
かいぬしは、「おまえがさいきん、いつも、そとの、たなのうえにいるから、
おなじようなしゃしんしか、とれないよ」と、ぼやいています。
そのくせ、ぼくが、そとにいるのをわすれているのか、
せんたくものをほしたり、にわに、みずをまいたりするのに、
でてきては、かなあみのなかのぼくと、めがあって、
「おっ」と、おどろいています。
このなんにちか、かいぬしは、ぜつふちょうらしいです。
「やることは、わかってるんだけどね。
だから、あんしんして、やるきがしないの」と、
いみふめいなことをいって、まいにち、のらくらしています。
「なんのほんをよんでも、おもしろくない。
わたしが、しりたいことが、なにもかいてない」とか、
ずうずうしいことを、いっています。
そして、ぼくの、めに、さしていた、おくすりが、
そのうち、かえなくなるみたいで、
それにも、おちこんでいます。
「べつに、このくすりが、ばんのうとおもっていたわけじゃないし、
おまえが、そんなにながいきするとも、おもってやしないけど、
でも、おまえ、なんだかだって、
いいこで、かわいいんだもんなあ」と、
ふだんは、しんでもいわないようなことをいうから、
ちょっと、きもちがわるいです。
まいにち、すこしずつ、ぶらしをかけてくれるので、
ぼくの、むだげは、だいぶへった、かんじです。
やせてみえるけど、けのつやは、よくなりました。
「おしりのあたりを、もうすこし、すかせてほしい」と、
かいぬしは、たのみますが、
そこは、まだ、けがひっかかるから、いやです。
このしゃしんは、ぼくが、いつものたなから、
よそのねこを、みはっているところです。
しろくろや、しまのや、いろんなのがくるから、ゆだんできません。
「かなあみごしに、けんかなんかして、
びょうきをうつしたり、うつされたり、するんじゃないよ。
ほんとうに、もう」と、
かいぬしは、しんぱいしています。