ぼくも、いそがしい(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、ゆうべ、よなかに、
おふろにはいろうとして、おゆをいれました。
おゆが、いっぱいになっても、
しごとのきりがつかなくて、
けっきょく、あさまで、ぱそこんをうっていました。
そして、「ああ、だめだ、おゆは、あした、
もういっかい、いれなおそう」といって、
ぼくをだいて、ねました。
けさは、じゅうじごろに、おきて、
おふろにいったら、まだおゆが、あたたかだったので、
「これは、いけるかもね」といって、
ひなたみずみたいな、おゆにはいって、かみをあらって、
いいきげんそうにしていたけど、
たっきゅうびんのひとがきたので、おおあわてで、
そのへんにあったふくを、てきとうにきて、
でていって、いました。
「でたら、だめよ」といわれたけど、
かいぬしが、おかねをさがしているあいだ、
ぼくは、げんかんにいってみたら、
たっきゅうびんの、わかいおとこのひとが、
しゃがんで、ぼくをみていたので、
ぼくも、たったまま、みかえしていました。
かいぬしは、もどってきて、それをみて、
「おとこのひとが、すきなんですよねえ」と、
いいながら、おかねをはらっていました。
かいぬしは、そのあと、そのまま、
かいものにいったけど、
うっかり、きのうとおなじ、せーたーをきていたので、
きょうは、すごくあたたかだったから、
あつくて、たまらなかったそうです。
しごとは、まあまあすすんだらしいけど、
けっきょく、しあがらなかったみたいで、
「あしたから、いろいろいそがしいのに、
まいったなあ」といいながら、
こんやは、おふろもやめて、いまからねるそうです。
ぼくも、よそのねこが、にわにきたりするので、
かなあみのなかから、みはったりして、
いろいろ、いそがしいです。