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ぼくも、トのじ(カツジ猫)

みなさん、こんにちわ

まいにち、あついです。
かいぬしは、さっき、ぼくのねているところにきて、
だまって、ぶらしをかけました。
ぼくは、だんだん、めがさめて、
しらないふりをしていたけど、
しっぽまで、すかれたので、おこって、ないたら、
かいぬしは、わらって、にげていきました。

しごとをしたくないから、あんなふうに、
ぼくに、ぶらしをかけにくるんだとおもいます。

でも、このごろ、かいぬしは、
まいにち、わりといえにいるので、
ぼくは、まんぞくしています。
このまえ、かいぬしが、べっどで、ひるねをしてるとき、
そばにいって、くっついてねると、かいぬしは、
「ななじゅうねんまえの、いまごろ、
おおきなまちに、ばくだんがおちて、
ねこや、いぬも、たくさんしんだんだよ」
と、ぼくをなでながら、いいました。

「そのころは、きゃっとふーどとかなかったから、
ねこたちも、ねずみをとって、おやつにしていたんだろうね。
でも、ねずみたちも、きっとみんな、しんだんだろうね。
あっというまのことだから、なにがあったのか、
だれも、わからなかっただろうけど」と、いって、
「にんげんは、いけないねえ」と、ぼくに、いいました。

このしゃしんは、ぼくが、いすのうえでねて、
てとあしを、すきまから、たらしているところです。
このかっこうは、きもちがいいけど、
かいぬしが、いたずらして、ひっぱるので、
ゆだんができません。

よる、ねるとき、ぼくは、かいぬしのからだのよこに、
へいこうにねないで、ちょっかくに、ねます。
「まえは、ちゃんと、『り』のじのかたちにねてたのに、
いつから、そういう、かたかなの『ト』のじのかたちでねるようになったの。
みけねこの『しなもん』も、むかしいた『きゃらめる』も、
みんな、そうしてねるから、
わたしは、べっどから、おちそうになっていたのよ。
おまえの、かずすくない、びてんだったのに、
なんということだろう」と、
かいぬしは、なげいています。

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カツジ猫