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まあいいけどさ

上の家を片づけていて、賛美歌集のCDがあるのを横目で見ていて、クリスマスが近くなったら、あれをかけて聞こうと思っていた。
そろそろいいかと思って昨日開けてみたら、中身は「ラ・ビ・アン・ローズ」だったのさ。

もともと田舎の家を片づける間に安物のプレーヤーでいろんな曲を、はげましに聞いていて、入れ替えるときに面倒なので、適当に空いたジャケットに突っ込んでいたから、相当な玉突き現象が起こってるのは知ってたが、もしかしたら、賛美歌の方は田舎の書庫にあるのかもしれない。

まあいいけどさ、この際「ラ・ビ・アン・ローズ」でも。

少し前に買った黄色いバラがしおれて来たので、短くして小さな花びんにさしなおした。同じようにして飾っている花もいろいろあって、最後の最後まで目を楽しませてくれる。ありがたい。

スガ政権のステーキ会食への批判がとまらない。どっちかというと自公支持のYahooのコメント欄までが、さっさとやめろとの声であふれて、もう堪忍袋の尾が切れた印象がすごい。それにしても、二階派その他が50人近い会食の予定を平気で立てていたというのは(あわてて次々取り消してるらしい)、さすがの私も予想をしていなかった。自分はまだ人がいいと思った。

何かすごく微妙なことを書くのだけど。
私は社会的政治的関心を持たずに仕事に集中しようと思って、一番関係なさそうな、プロ野球中継とか、その関係のネットの記事を見ることにしていたんだけど、これがいろいろ、とんだ失敗で、結局社会的政治的問題と結びついてしまうんだよねえ。もうさ、カラスを見てもカマキリを見てもゴキブリを見ても天下国家に話が行ってしまう私って、ほんとに救いようがない。

そういうニュースの掲示板で、広島カープの悪口を言うのに、被爆者への絶対許されないような差別発言が普通に書きこまれてるのも衝撃的だったし、ソフトバンクの悪口に普通に福岡もひっくるめて韓国攻撃がまじるのも、なるほどこういうところから国の背骨は腐って行くんだなと思ったりもした。

でも、その中で、わりと救いだったのは、そうは言ってもホークスの孫オーナーはだいたいいつも好意を持って語られてたし、たとえばその昔アメリカで黒人選手が攻撃されたような、醜い国籍による差別は、まず一つも見ないと言ってよかった。
そういう状況が自然に保たれているのは、外国人選手の活躍などもあったし、何より神様みたいな存在の、王貞治会長への絶対的な敬意や尊敬と無関係ではないのだろうと思った。

クロマティ選手の「さらばサムライ野球」とかを読んでいても、王会長が選手や監督の時代から、どんなに我慢して、努力して、前向きに歩いて来たかがよくわかるし、その人柄と実績の上にこういう成果もあるのだろう。

少なくとも私の見た限りでは、そういうたぐいの悪口は、ホークスの韓国系らしい上林選手が打撃不振で早くスタメンからはずせという声が高まっていたとき、「韓国に配慮しているのか」という発言が一度あったきりだった。上林選手はものすごく人気のある、魅力的な選手で、ファンも多いし、仲間にも慕われている。それにしても、こんな悪口を目にしたのはその時一度きりで、きれいなキッチンで最初にゴキブリを見た(というのもゴキブリに悪いが)ような気分がして、「むむ、来たか。出たか?」と私を身構えさせたが、その一回きりで、問題にする人もまあ当然だがいなかった。

少なくとも今のところ、この点ではスポーツ界をとりまくファンの世界は一応まともなんだろう。アスリートの政治的関心とかいう面では、ガラパゴス状態だとしても。
で、その上で変な感想を書くのだが、スガ首相がその何だかよくわからないステーキ会食に、王会長を招いたというのも、妙に脱力するんだよね。難民とか在日とか、純粋な日本人(いるわけねえだろうが、そんなもん。ただの幻想ですけど)以外には、徹底的に冷たく無関心なアベスガ政権の体質は、みえみえで終始一貫してるんだけど、もうそれさえも適当でいいかげんで、徹底してはいないのね。どういうか、彼らの差別意識からしたら王会長より他の人を招きそうなものなのに、世間で評価されていて、勝ち組で人気があると思ったら、そういうこだわりさえ消えるのね。
単に好みの問題なのかもしれないけど、私はそういうところ、この政権と首相、すごく、ただもう、気持ちが悪い。どういうか、敵にも味方にも平気で武器売りまくる死の商人の感覚に近いものを感じてしまう。

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カツジ猫