カツジ猫の近況
◎じゅうばこさんも心配して下さっている、猫のカツジの近況を少々。
実は三毛猫のシナモンが胸にまたしこりができて(ほぼ一年ぶり)、手術しました。首にラッパのようなエリザベスカラーをつけて、元気に帰って来ましたが、そもそもカツジとの暮らしがストレスだったのかとも思うし、どのみち手術直後だからと、寝室と書斎を彼女のエリアにして、カツジは台所と居間だけに居させるようにしました。
そこにだって昔は入れなかったのだし、食事やテレビを見ている時は私を独占できるのだから、「被災地の猫のことを考えなさい!」というエース級の切り札を出すまでもなく、不満はないはずだと思うのですが・・・これがもう。
やつは、最近シナモンを恐がらなくなったようで、シナモンの方がむしろ遠慮し始め、もう僕の天下だ的な顔をして、家中でかい身体でどっさどっさわがもの顔に飛び回っていました。
これだけ図々しくなっているのだから、少々のことでは大丈夫と予測していたのが甘かった。
夜に私といっしょに寝るのが本当にうれしかったらしく、それはわかっていたので、閉めだしたらさぞ騒ぐだろうと思っていたのに、鳴くでもなく寝室のドアをひっかくでもなく、終始し~んとしたままに、夜は更け、夜は明け、私が起きて居間に行ってみると、しょぼ~んとソファに丸くなっていて、見るからにもう「心が折れた」というような顔をしている。(笑)
以前飼っていたスピッツ犬のバロンは、けなげで賢い犬でしたが、これは何か私が彼にとっていやなことをするたびに、「これは何の罰だろう? どんな悪いことをしたのだろう?」と真剣に考えているような態度と顔をするので、私はそれにもずいぶん参ったのですが、カツジのはそういうのともちょっとちがう。あえて言うなら「やっぱり・・・」という顔で、「やっぱり僕はここにいちゃいけないんだね。そうじゃないかと思ってた」という感じかな。バロンやキャラメルは絶対にしたことのない、わびし~い、よるべない、「やっぱり、そうなんだ」という顔。
かわいそうでたまらないのですが、同時に笑いたくてしかたがなくなるのも、こいつならではの人格ならぬ猫格なのかしらん。
「おまえは何も悪くないの。これは私の都合だから」と言い聞かせても、まだどことなくしおれていて、しばらくして小さくぐるぐる言いだしたものの、食事の時もテレビを見ている時も、寄ってくる様子が何となく、しおっとしていて、まあ別に卑屈なとかびくびくしている様子は全然ないのですが、とにかく単純に落ちこんでいる。
「何が悪かったのかな」と分析反省している風情ではない。故キャラメル猫のように、「さあどうしようか」と自信満々ゆったりと策を練っている様子でもない。何も考えず、ただしょぼんとしている。わかりやすいやつです。バカじゃないと思うのですが、ちょっとバカかもしれないです。(笑)
あと、リードをつける話もあるのですが、これはまたのお楽しみに。
◎さっきニュースで聞いたところでは、原発のメルトダウンもどきは、地震の第一日めからすでにそうだったらしいということで、誰も騒ぎもしませんが、ということは、そういう大変どころではない非常に危険な状態のまま、周辺の人は住んでいたわけですね。じゅうばこさんも言うように、もう驚くとか怒るとかいうことに不感症になってきているのですが、それにしたって、これはひどい。
原発の作業員の方も一人お亡くなりになったようで、これは放射能というより過酷な作業現場のせいで、日本と世界のために最も重要な最前線でがんばる人たちに、こんな扱いしかできないようでは、これもじゅうばこさんじゃないですが、神や仏に私たちは見限られそうで、正直気が気じゃありません。
◎警戒区域の家畜やペットの状況も、まだまだ予断を許しません。皆さんどうか、手を緩めずに、ご支援、ご協力をお願いいたします。
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