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コント自殺?

◎じゅうばこさん

まあ「中二病」の定義自体が、かなりあいまいな気がするからねえ。何とも言えません。
私は芭蕉の初期の「わび、さび」が、たとえば腰のまがったじいさんが背中をまるめてお茶を飲んでるといった感じでとらえていたら大間違いで、あの「冬の日」調なんていうのは、歌舞伎の語源の「かぶく」とさえも通ずるような、ぎんぎらぎんのカッコつけで、西行や宗祇になったつもりで、うっとりしているような、若い女の子が「修道院に入る」とノリで言っているような、そんなもんだと言っただけなんですけどね。(笑)

◎それはそうと、今日は別の大学の授業をしていて、「狂言」のことを、「もともとの狭い意味では、能の上演の間に息抜きにやる軽いだしもので、『太郎冠者』『おん前に』とか滑稽な内容の劇のことだけど、江戸時代には、広く演劇とか芝居とかの意味で使うこともあって、歌舞伎のことも狂言と言ったりするからね~。今、『狂言自殺』とかいうのは、その意味で、嘘の、お芝居、という意味の『狂言』ですよね」と説明しました。

そうしたら最後に書かせた感想で、学生の一人が「高校の先生に、狂言はコント、歌舞伎はストリートパフォーマンスみたいなもんだと教わって(この例えはなかなかいいと思うんですが)、その後、狂言自殺と聞くたびに、コント自殺って何のことだろうと思っていましたが、今日やっと意味がわかりました」と書いていた。こういうのを読むと、わ~、仕事をしたな~という気にちょっとなる。(笑)

◎ここ数日、風邪気味で、研究会のメンバーの奥さまに差し入れてもらったおかずや、手作りのお菓子をありがたく食いつないで生きています。いや~、人の作ったおかずって、どうしてこうおいしいんだろう。まあ実際に私の作る怪しげな手料理よりおいしいのにはちがいないのだが。

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カツジ猫