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トマト三昧。

◇大変な猛暑だった。朝、庭に水をまいたついでに、砂利の中に種がこぼれて生えていた、小さい風船かずらや朝顔の芽を丁寧に掘って、植木鉢に移した。何か花の苗を買って来ようかと思っていたが、多分これで花が咲いてくれるのではないかしらん。

ゆうべは夜中に、冷蔵庫に山と余ったトマトを、玉ねぎサラダと、スープにして片づけた。何だかこうトマトばっかりではなあと思っていたが、朝から食べるとサラダもスープも、冷たく甘くすっきりして、なかなか美味で元気が出た。やったぜ。

◇「チボー家の人々」の「1914年夏」、第一巻を読み終わって二巻に入ったのだが、三巻がどこにあるのか見つからない。二巻を読み終わるまでに出てくるかしらと、ひやひやしている。今読んでいるところは、ジャックが兄のアントワーヌや旧友のダニエルとパリで会って、世界情勢その他で話がかみあわず、白けた気持ちでジュネーブに帰り、社会主義の仲間の間で、やっとのびのびしているところ。彼も仲間もまだ各国の労働者の平和への希求を信じていて、戦争はさけられそうだと希望を持っているのが、読んでいて痛ましい。どういうか、日本の戦前を描いた小説で、皆が日本の勝利を確信しているのを読んだときと似たような、苦い痛みと、人の不幸は蜜の味みたいな、いらだちがまじった奇妙な快感も感じる。

自分が高校生のころ読んだ、古い版のそれこそ「黄色い本」も、どっかで見たような気がするので、いざとなったらあれを読もうかと思っていたら、それも見つからない。ええい、第二巻まで読んで、第三巻がなかったら、放っておいて、「失われた時を求めて」か何かに鞍替えしてやっからな。

◇今日は昼から、玄海原発原告団「しこふむ会」主催の岡本先生の、エネルギー問題の講演会に行った。内容豊富で面白かった。再生可能エネルギーの開発だけをめざすのではなく、エネルギーそのものの効率的な使い方をもっと追求すべきと言う主張が、いろいろ納得できた。要するに省エネで、このことばは何だか使いふるされてしまったが、そのことの重要さが、あらためてよくわかった。ちょっと、今私がここで書いている「断捨離狂想曲」の精神とも、どこかでつながるかもしれない。

◇さて、夜もいろいろ仕事がある。どこまでできるかな。寝てしまうかしらん。

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カツジ猫