パソコン買い替え騒動
◎いやいやもう。カツジ猫も書いてくれていますが、かなりバテました。
まあ、何とか予定通りに片付けは出来たのですが、前のパソコンのファイルやメールを移してないままなので、さしあたり緊急を要する仕事先のいくつかに、「アドレスは変わってないので空メール下さい」と電話しました。これが一番手っ取り早いと思ったのが大間違い。
一応マスコミ関係の職場だったり、どういうか公的な機関だったり、そんなに田舎なわけでもなく、言ってみれば、ここの事務関係者がパソコンやメールを扱えなくて誰が扱えるんだという部局ばかりなはずなんですが、「私からそちらに行った直近のメール(一週間程度しかたってないはず)に、とにかく何も書かなくていいから返信だけして下さい」と言ったら、これがどこからもまったくメールが来ない。
忙しくて放置しているのならまだいいのですが、どうも「とてもそんな大変なこと、私にできるかしら」とびびっている感じが濃厚で、やっと届いたメールには「うまく送れました、よかった!」という満足感が満ちあふれている。
担当者は皆当然、私よりずっと若いし、相当のエリートの職場で日夜働いている人たちのはずなんですが、これはいったいどうしたことか。IT革命とかネット社会とか、誰かが作った幻じゃないのか。
ええもう、こんなことなら、旧パソコンを開いてアドレスをチェックした方が早いかと思いつつ、こっちも忙しいので、放っておく間に連絡をとらねばならない件はどんどん増えて来るし。
電話で何度かやりとりをして、ようやくだいたいすみましたが、まだいくつかの職場からはメールが来ていない。いやまあ、こんなに大変なこととわかっていれば、私も頼まなかったんですが。
◎今日の毎日新聞に仏文学の鹿島茂氏が大学入試改革について書いていて、文科省がこういうことを考えるたびに教育現場は振り回されて多忙をきわめ、教育どころではなくなる、「何もしない文科省が最も良い文科省」と言われているのを知っているのか、と書いてくれていて、胸がすっとした。まったくその通りで、大学入試改革も大学改革もしたけりゃしていいが、それに最低必要なだけの資金と人員を投入できないんだったら、頼むから現場のことを何ひとつわかっていない連中が、業績稼ぎに制度をいじるのはやめてくれ。いいことは一つもない。
◎じゅうばこさん
福島の「中間貯蔵施設」の話、さもありなんです。どうせ最初は、あそこの地域の除染で出た廃棄物とか「その場で出たものの処分だからしかたがない」というあたりから始めるんでしょうね。もうみえみえ。
しかし、例の小泉さんが視察して「これじゃだめだ」と原発廃止に踏み切ったらしい、フィンランドの地下貯蔵施設「オンカロ」は、今のところ世界で唯一の放射能廃棄物の永久貯蔵施設だそうですが、あそこだって、原発4基分しか対応できないって言うじゃありませんか。日本の原発50基の廃棄物をどこに埋められるって言うんでしょうね。
あまりにも何もかも明らかな「無理な話」を、それでもまかり通そうとするこの国の政府と財界には、つくづく絶望したくなります。