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マツバウンラン

この花の名前を覚えていたなんて、私の記憶力もまだ少しは健全なのかしらん。
もう数年も前になるのか、庭一面にこの花が咲いて可憐でとてもきれいだった。隣りの奥さまと(お隣の庭にも生えていた)「いいですね~」と喜んでいた。そのころは庭は一面砂利をしきつめただけで、老化が進んで死ぬまでこのままにしておけば、手がかからないと計画していたから、この控えめに華やかな花の霞のような広がりが更にうれしかった。

でも、その後、野良猫たちの糞害被害が怒涛の勢いでひどくなって、結局砂利だけの庭は断念せざるを得なくなり体力もお金もものすごく消費するはめになって、それは今でも続いている。
結果として花だらけの庭ができたから、いい面もあったのだろうけど、私はいやなものから受けた被害でよい結果が生まれても、その加害者への憎悪と嫌悪感は絶対に消さないことにしているから、別に野良猫に感謝なんかしてない。

特に、野良猫よけに庭中にれんがをしきつめたりしたおかげで、マツバウンランの花群が完全に消滅したのは、本当にくやしかったし許せなかった。
ところが最近、レンガをしいていない横庭のあちこちや、花の鉢の中に、いくつか、この花が復活しているのに気がついて、うれしさのあまり、写真をとりまくったのだけど、花がおぼろにかわいすぎて、どうしてもピントが合わない。

ようやっと、多分十数枚目に何とか撮れたのが、この写真。そう、これでもよく撮れた方なんです。
増えてくれるといいけどなー。でもおかげでまた、雑草取るのにまちがって抜かないよう、神経を使う羽目になるのだろうて。

岸田首相が、貯金を投資に回せとか言ってるらしい。どうせ高齢者のためこんでる貯金がめあてなんだろうが、こんな老後の保障も社会保障もお粗末な国で、そんなバクチをしたがる年寄りがいるわけないじゃん。人道的とか何とか言う前に、本当に経済政策として成功の見込みのない愚策だとしか言いようがない。

そもそも首相も、その周辺も、庶民の実態を知らなすぎるよね、肌感覚で。私なんか月に数回、銀行預金を頭で計算して年数で割って、自分が九十歳以上生きたらどうなるか百歳超えたらどうなるか計算しては、今日スーパーで買うおかずを決めたりしているのに。そのくらい、せっぱつまって、そのくらいびくびくしながら死守しているのが預貯金なんですよ。それを吐き出せとか言う前に、吐き出したくなるような、若者にも老人にも安心できる社会を作るのが先だろうに。

そして、この問題で、ともすれば高齢者と若年層を対立、対決させようとする人たちがいるけどね、高齢者の年金や医療費が恵まれてるとしたら、それは若者も助けてるんですよ。親や祖父母の世代が貧困にあえいで苦しくなったら、それを援助し支えなくてはならないのは子どもたちなんだから。
年金がほとんどなかった母をずっと世話した私が言うんだから、まちがいはないです。母の生き方も母も、尊敬するし大好きですけど、彼女がパートやその他でためこんだお金で、田舎でウハウハ楽しんでいてくれたからこそ、私は自分の仕事もそれなりにできたのであって、最晩年はほぼ全面的に私が経済的な負担をしたから大変でしたけど、それまでは何とか自分の仕事もやれていました。両方の場合を知っているからこそ、この問題では若者と老人の利害は一致しているとよくわかります。

それはそうと、猫のカツジが何だか勝ち誇っているようですが、鯉のぼりを片づけたのは、天気予報で雨が降るとのことだったので、ぬれちゃかわいそうだと思っただけなんだけどな。まあ、カツジには言わないでおこう(笑)。

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カツジ猫