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ユマ。

◇例の新大久保のデモは、「鮮人」(こんな熟語、太平洋戦争前後の文学の中でしかお目にかかれないと思っていたよ)を追放するとかいうもので、じゃ、私が当面着るべきはチャイナドレスよりチマチョゴリなのか。しかし、そんな服っていったいどこに売ってるんだ。しかもLサイズのやつなんか。

それにしても、そんな冗談やってたらマジで身の危険が迫りそうなすごさではあったようで、ネットで見てももうアホらしすぎて、「国辱」とか「自虐」とかいうことばに、これほどふさわしくぴったり来るデモもないなあ、私の感覚としては。「この非国民めらが」って言いたい気持ちというのが、初めてわかった気がする。やだもう、何だかだって私は日本を愛してるのかしらん(笑)。

◇ナチスのユダヤ人排斥があれだけ成功したってのも、ユダヤ人たちの優秀さや底力が、周辺の人たちに不快や不安を持たれてたってのはあるかもしれない。あんなみっともないデモをしたくなる人がいるってのも、それだけ隣国の異文化やパワーへの恐怖がどこかにあるんだろう。

しかし、そういう恐怖や反感は、こういう差別やしょーもない攻撃で絶対解決できない。長い目で見れば見るほど、そのことはあまりにも確実だ。
大嫌いなやつらには決して感情的な悪口を言ってはいけない。私が今回のデモを心おきなくさげすんでののしるのは、その点まだどこか彼らに同じ日本人っていう信頼感があるからでしょうね。ってほんとかよ(笑)。

◇「7デイズ イン ハバナ」って映画のDVDを見たら、アメリカから来た若者がキューバの人たちに「え、ユマから来たの?」って言われてて、どうも最近のキューバだかハバナだかじゃ、アメリカのことを皆が「ユマ」って言ってるらしい。

で、それは何でかっていうと、ほとんどロシア映画しかない中に、珍しく公開されたハリウッド映画が「3:10 ユマ行き」つまり日本じゃ「3時10分、決断のとき」って題で公開された西部劇だったかららしい。てことは、評判よかったんかしら。「リメイクよりオリジナルの方がいいぞ」なんて言ってる、バーの店主みたいなおじさんもいたけれど。

とにかくそれで、「USA」がなまったりなんかして(無理あると思うんだけどなあ)いつのまにかアメリカ=ユマになっちゃってるらしい。何かもう、ものすごく笑ってしまった。そんなこんなで、おしゃれでなかなか面白い映画だった。もう一回ちゃんと見たい。

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カツジ猫