二転三転四転五転。
◇田舎の実家を片づけるのに、今の自分の家に持って来るものと、残して来るものを考えているのですが、これがもう、自分でもあきれるほど、何度も何度もがらりがらりと入れ代わる。
神さまもこうやって、人間の運命を決めているのかと思ったら、そりゃたしかに人生予測不可能だなあ。
あんなにあれこれ言っていた祖父の机は、やっぱり田舎においてくることになりそう。茶棚も洋服だんすも書棚も、古くて大きいものは、あらかたあきらめることにしようと思いはじめています。それはそれで、田舎の家の最後の日々を楽しく輝かせるのに役だってくれそうな気がするし。
◇そうなると、せっかく家具の移動のために予約している大型トラックがもったいないので代わりに田舎においてある本をごっそり移動しようかと画策しはじめたのですが、さてその箱詰めをいつするというのだ。
◇ところで私の今の家では大工さんが、私の注文通りの天井までとどく本棚を作ってくれ、一部分をテレビが乗るように、ちょっと出っ張らせてくれるという、ものすごくぜいたくなことまでしてくれました。
そして、サービスに、二階の窓辺に猫が乗れる小さい棚を、余った木であっという間に作ってくれました。
これまで私は、立派なカリモクの小さなベンチというか小机の上に超安物の引き出しの物入れを乗せて台にしていました。とりあえずちょっとと思って、その内に適当な棚でも買おうと思って、もう20年近い。だって、愛猫の故キャラメルがその上に寝ていたのだもの。
昨日、やっとはずした、そのカリモクの小机を拭いてやりながら、長いこと変なことに使ってごめんよと思っていました。ちなみに私はこれを二つ買っていて、もう一個の方は新しい家でベッドサイドのテーブルになってます。運命の分れた双子みたいですやん(笑)。
さすがはカリモクと言おうか、猫の毛や埃で汚されながら、拭いたらすっかり元通りでした。何に使ってやろうかな。
安物の引き出し棚も処分はしないで、まあそれなりにどこかで使ってやることにしようと思っています。
◇叔母のソファを居間に置くことになった結果、もと猫がいたせまい部屋に置くしかなくなったベッドですが、これも、どれかはつぶさなければならないだろうと覚悟していた周囲のドアが、どれもぎりぎりで開いて使えるので、私は小躍りしています。
それに、前にオデュセウスのベッド同様、このベッドは大きくて重いので、私は絶対一人では動かせないと書いていたのですが、昨日大工さんが書棚を作ってくれている間にヒマだったので、マットレスをはずして、ひっぱって見たら、案外軽くて(いや重いのですがそれでも)私でも何とか移動できることが判明しました。少なくとも同じ家の中の同じ階なら、けっこうどこへでも移動できそうです。
これがわかったのは、大きな収穫です。これで家の中には私が動かせない家具ってないから、もう恐いものはない。おほほほほ。
さて、ごはんでも食べて、仕事に戻らなくては。