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今にはじまったことじゃない

すみません、ちょっと古い話になりますが。

アホな総裁選だったけど、思い起こすとあのマスメディアの大騒ぎが始まったのって、何も最近じゃないんだよね。

今でも覚えているけれど、私、子どものころの日記に、総裁選のニュースのことを書いて、「それにしても、たかが一つの党のトップが決まるだけのことなのに、こんな騒ぎをするなんて、日本もひどいことになってると思う」と書いた記憶がしっかりあるのよ。

先日古い本箱にあった日記帳をみつけてめくってみたけど、中学か高校か、どっちの時代か結局見つけられなかった。何しろ私は生意気な小娘で、書く文章もえらそーで、ほとんど今の文体とちがってないのよ。中学でも高校でも(笑)。だから、さっぱり見当がつけられない。

ひとつ覚えてるのは、開高健が、「週刊朝日」で連載していた「ずばり東京」ってシリーズで、私がそういう日記を書いた、その少しあとに総裁選をとりあげていて、ドタバタぶりを報道した最後に、「どうしてこういう一つの党の人事に国中が一喜一憂せねばならないのか。おかしい」みたいに真剣に警鐘を鳴らしていたのよね。
私はそれを読んで、そんなこと他に誰も言ってなかったから、「おお、さすがに開高健だ。私と同じことを考えるとは」と、子供心に思ったものだ(自分の方が「開高健と同じことを考えるとは大したものだ」とか、ちらとも考えなかったのは、今の私につながるかもね)。

ネットで検索したら、「ずばり東京」の第一回連載は1963年らしいから、そうなると私はやっぱり高校生だったのかな。自民党総裁選の回がわかるといいんだけど、さすがに調べられないかしらん。そもそも田舎の書庫には当時の「週刊朝日」もあるんじゃないかと思うんだけど、今のところは行けそうにない。

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カツジ猫