今度は被災地を人質か
愛猫キャラメルが白血病で亡くなってから、もう二十四年。毎年お供えをして、お墓をきれいにしていますが、記憶している限り、雨模様や曇っていたのは数日もなく、前後はかげっていても、彼の亡くなった時間になると、きっと、さんさんと雲の間から日差しが落ちてくる。さすがは金色の毛並みが美しく「太陽の似合う猫」と呼ばれていただけのことはある。
今日もよい天気で、森の若葉が輝いている。ただし、かなり寒い。昨日、リフォームを頼んでおいていたお店からひきとって来た、大昔の冬用のズボン二つとスカートひとつ、一度もはいていない上等のジーンズは、どれもばっちりで、母の編んだセーターやベストと組み合わせて冬の最後を彩れそうだ。
それにしても、家の全体の散らかりようがものすごい。キャラメルの霊前に「三月中に、お客を呼んでくつろげるよう、きれいにすっきり片づけてみせます」と誓ったけれど、うまくいくだろうかね。
刈り込み散らしたユキヤナギも、少しばらけながらみごとに咲いた。ご近所のご主人が毎年「ここのは、どこのよりみごと」と、ほめて下さっていたのだが、去年亡くなってしまわれて、ユキヤナギもきっとびっくりして淋しく思っているだろう。
道にはみだした枝を切って玄関にかざった。キャラメルの墓前用に買ってきた立派な大輪のガーベラが、水切りに失敗したか、くにゃくにゃ首をかしげるので、これもユキヤナギを切って支えてかっこうをつけた。またあとで行ってみよう。
国会もひどいが、マスメディアの報道も何だかなあ。大谷選手のことなんかそっとしておいてやれよ。それより「自民党が予算案を通したいのは能登の復興を進めるため」みたいな言い方を何よりも何とかしろよ。
正月に能登を見もしないでごちそう食いまわってた首相たちに、今さらそんなこと言われたくもない。まだこの今も水が出ないで毎日給水の列に並び、トイレはダンボールやゴミ袋を使い、避難所に雑魚寝している人がいっぱいいて、ボランティアを泊める場所もないから断るしかなくて、食料の援助も引き上げはじめて、それでけろっとして、オスプレイでも飛ばしたら元気が出るんじゃないでしょうかと、寝とぼけまくったことぬかしてるやつらが、被災地を口実にして、ズタボロの予算案を通そうともくろんでいるのが許せない。
岸田首相はいつでもそうだ。少子化対策を口実にし、被災地救援を口実にして、自分のしたいことを押し通そうとする。そのくせ、急いでやりたいことは電光石火で閣議決定で決める。バカかアホかと言いたいが、その前に恥を知れ。指導者として一番心を砕いて目を注いで、助けなくてはならない人を、常に盾にして利用して、自分の欲望をかなえようとする。こんな人物や徒党が、戦争のとき、国民や国土を守るかかばうか、目をつぶっててもわかろうに。やっちゃいけないこと、見苦しいこととかいう感覚や観点が、そもそもこの人たちにはないんだよ。大切な存在、愛する存在が、いったいあるのかとさえ疑いたくなるレベルだ。ちなみに予算が通らなくたって、被災地の援助はいくらでもできる。そのくらいマスメディアもちゃんと言ったらどうなんだ。
ところでこういうこと書いたら、ゴキブリみたいに(ゴキブリに悪いが)しゃかしゃかしゃかとすかさず走り寄ってくる、例のゴミノートが最近さっぱりしゃしゃり出て来ないけど、お金が来なくなったのかな(笑)。