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今日は少しは暖かだったような

◎体罰(考えてみると、このネーミングもすごいな)がどうだこうだとメディアがやかましい。どこかで誰かが、「たたいてしつけるというのは動物の場合で、人間にすることではない」と言っていたが、最近では動物でも、たたいてしつけるというのはあまりないのではないだろうか。

私の子どものころは学校では体罰など日常茶飯事で、私はそれに対して何もできなかったから、せめても心に決めていたのは、どんなに好きな先生でも、誰かをなぐったりしたら、もう絶対に一生の間、何があっても好きにはなるまいということだった。もちろん、表面には出さないで。考えてみるとまったく陰険な子どもだったのだなあ。

でも後に、自分の教え子が教師になって、男女を問わず、生徒をなぐるようになってきた時、私は基本的に教え子は何があっても嫌いにはなるまいと、これも心に決めていたので、自分の教え子で生徒をなぐる教師というのは、嫌いになるべきかどうか、まったく、「矛盾」の典型のような悩みにしばらくは悩まされていた。

◎体罰の問題で一番むかつくのは、「本人もあとで感謝した」というのが体罰肯定の理由になることで、私は、そんなことに感謝する人間になったのが体罰がその生徒を破壊した最高の害毒だとしか思えないのだが。
この理論がまかりとおっている限り、あらゆる暴力はなくならないだろうと、つくづく思う。

◎それと、今回の件が恐ろしく不愉快なのは、結局被害者が耐えかねて自殺したから、これだけ大きくとりあげられて問題になっていることで、死んだから初めて言うことに耳を傾けてもらえるというのは、私は体罰を肯定するのと、同じ精神構造が生むことのように思えてしょうがないのだ。
死ぬか、殺すかしない限り、注目してもらえないのかい。そうはさせてなるものか。私は絶対、生きのびて、殺人犯にもならないで、私を苦しめた人たちに思い知らせてやるからな。

◎東京は雪だったようですが、こちらは今日は比較的暖かでした。今週末のセンター入試のお天気がちょっと気になります。

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カツジ猫