冷蔵庫が空なので。
◇スーパーのお買い物ポイントが倍になる日ではあり、久しぶりに早めに行って、バナナやすいかやパイナップルや、おさしみなど、山ほど買い物をして来ました。これで数日は食糧にはことかかないだろう。ヨーグルトにパインやバナナやレーズンを入れてデザートにするのが好きなのだが、それも作れるのでうれしいな。
◇締め切りを一日遅くしてもらって仕事は何とか仕上がりそう。江戸時代の温泉紀行の翻刻という、超地味な仕事だが、むしょうに楽しい。もうずっと、こんなことばかりしていられたら、どんなにいいだろうかと思う。
◇昼から戦争法廃止の市民の会の集まりに行った。早急にきちんと会議を開いて、選挙の総括や今後のことを話そうということになった。
私はここ数日、ネットでめげていないいろんな人たちの元気な書きこみを見る一方、その中にあった「(選挙の結果に)一日家にこもって泣いてた」という多分若い人のだろう書きこみに、かわいそうにとガラにもなく、ちょっとほろりとしたり、いろんな人のメールで、「皮肉でなく皆さんはよくそんなに前向きに考えられると思う。国民は愚かすぎる。私は自分の両親さえ許せない」と言っている人を見て、まあでもあんなに熱心にがんばった人には絶望する権利も疲れ果てる権利もあるだろうと思ったりもしていた。
とは言え、その一方で、高校時代に愛読したノーマン・メイラーの小説「裸者と死者」で、ユダヤ人のゴールドスタインが、ユダヤ人の苦しみはどれだけ積って積って積っても結局忘れられる、と実感する場面やら、ローマ時代に虐殺されつづけたキリスト教徒やら、開拓時代に滅ぼされたアメリカ先住民たちやら、汚物と泥に足をひたしたまま死んで行った福島の牛たちやらのことを思うと、理不尽なんて今にはじまったことではなく、これで終わることでもなく、絶望なんてとてもできないと自然に実感したりもしていた。
で、まあ、やっぱ私は楽観的すぎるかねとか思いながら、会議場所のコミセンに少し早めに行ったら、宗像でずっと市民運動をしている女性が先に来ていて、にこにこしていて、全然がっかりすることないですよと普通に元気で、拍子抜けした。まあ彼女は見かけはとても優しいが、筋金入りの市民活動家だもんなあと思いながら、その内に集まった人たちとしゃべったが、もうそれは小説の中でも第二次大戦のころからそうだけど、共産党の人たちというのは、こういう時はしゃくにさわるぐらい明るくて平然としてるのだよなあ、だいたいにおいて。
でも、それ以外の人たちも、それなりに元気というか、いろいろおかしくて、中心になってた一人の大学教授の姿がないので、どうしたのかと思ったら、気分転換にヨーロッパに行ってるそうで、まあその人も各方面それはもう、ものすごくがんばってたから、ヨーロッパはおろか世界一周旅行に行ったっていいとは思うけど、何だか笑ってしまった。
一方でずっと街頭宣伝してたパワフルな人は、座る間も惜し気に「政府が沖縄高江のヘリパッドの工事に入ったのが許せないから、今から街宣に行きます。この会でもすぐに何かの行動をしなくては」と訴えて、雨の降る中、飛び出して行った。
https://twitter.com/nobaseokinawa
◇リーダー格のもう一人の大らかな人は、やっぱり自民党と公明党のあの票の取り方から我々は何かを学ばねばいけないと力説していた。この人も、日の丸つけてデモに行く自称民族派の人も、800人以上電話かけをしたらしい。そのせいでもあるまいが、福岡全体、どの地区でも、北九州の若松区(ここは伝統的に共産党が強いらしい)を除いては共産党は比例の得票が公明党の半分かそれ以下という感じで大差をつけられていて、それはいつものことらしいのに、宗像市では逆転していた(笑)。私もつい、セコい対抗意識で数えてみたら、若松区の差が20票ぐらいなのに、宗像市は40票ぐらいだった。え、勝ったやん若松に(何をやってるんだか)。
そういう、共産党に入れてくれた人たちが新聞の見出しを見てがっかりしているかと思うと、「きゃらめる通信」をほんとに、配って回りたい。
◇私が、ちょっと気になってたのは、しばた候補の票が、前回の福岡の共産党の獲得票を下回ったということで(比例は前より増えてるのに)、なぜかと思って、共産党の人に聞いてみたら、「やっぱり知名度ですよ。前の真島さんは議員もしていたし」ということだった。「へーえ、そんなもんですか」とびっくりしていたら、例の女性の人も「私も票読みしたとき、もうちょっと有名な人とかいなかったの?みたいに言われた」と言うし、共産党の人は更に、「しばたさんは若いし、ブラック企業と戦った体験とか、そういうところが魅力なんだけど、年寄り向けの政策がちょっと弱かったかもしれない。電話をかけていて、高齢者から老人向けの政策がないと言われることがあった」とのこと。「なにー、老人なんかどうせすぐ死ぬのに、どうして未来の若者に託せないんだ」と、私(もうすぐ70歳になります、念のために)がネトウヨ顔負けの暴言を吐いていると、「でもやっぱり高齢者には不安なのかもしれない」とのことだった。それなら都知事候補の鳥越さんは、76歳なのは有利じゃないだろうか。がんの体験してるのも。
◇やっぱり知名度は大切だ、鹿児島知事に当選した人だってそうだ、という話になり、でもちょっと原発反対を遠慮してるみたいで、皆で支えないとという話になり、だんだん話はミーハーっぽくなって、沖縄の翁長さんはそういう点たのもしい、風貌からして頼りになる面魂だ、とか、おしゃべりが長引きました。
◇全国で野党共闘が成功したこと、あれがなかったらえらいことになってたこと、志位さんと共産党の評価が高まってることも話題になり、私は「でも宗像や福岡では、それと逆に社民党支持の人たちが涙をのんで共産党の応援をしてくれたことを忘れてはいけない。社民党の候補になった人にもおわびしたい」と言いました。
そう言えば福岡の自民党はトップが民進党の古賀氏だったことにも、かなりショックを受けているそうです。無理ではあるけど民進党が票をも少し共産党にまわしてくれたら、野党が二人になったのにさとも思わないじゃないですが、そういうのを聞くと、まあそれはそれでもよかったのかな。
◇そして社民党の支持者の人たちは、福島さんが通ったことを本当に喜んでいました。議席がゼロになるのではな