勝ち誇る気にもなれない
アベ一派をはじめとした自民党のあまりの腐れはてっぷりに、そんなことだと思ってたざまみろと言いたい気持ちもしないではないが、それ以上に、そのあまりのぶざまなていたらくに、情けなくて勝ち誇る気も失せる。こんなことをしておいて、ぬけぬけと、あんな答弁を長年くり返してたのかと思うと、当人たちもさぞかし楽しくはなかったと思うが、それ以上にこっちは腹の中が煮えくりかえる。夫婦だったら離婚したいし、友人だったら絶交したい。それなのに、こんな集団にべたっとからみつかれて、汚れ切った指で、大学だの憲法だの私の人生に関わるものを、いじくりまわされるのがたまらない。
およそ、知性とか理念とか学問とか良識とかの精神やことばと、これほどかけはなれている集団があろうか。未来とか理想とかいう概念を、何それおいしいのと言いそうな連中だぞ。金と権力と食い意地の張った亡者ども。似たような者ばかり集まってるから自分たちでもきっとその体臭に気づいていないんだろうが。
だがまあせめて、つかの間でも楽しいことを考えよう。
昨日っていうかもう一昨日だが、お客さんが来て、お茶したり、いっしょに部屋を片づけたりして愉快に過ごした。私はとことん散らかったまま年を越すか、いろんなものをあっちこっちに押し込めて、最低何とか片づいた家で年末を過ごすか、迷った結果、中途半端に後者を選んだ。それで一応かすかに、見た目はすっきりしてる。だがまあ、そうも言ってられないから、年末までに、押し込んだものの数々をちびちび片づけることにしよう。
怪しげにでっちあげたリースは、恥知らずにも両方の家の玄関にくっつけてみた。葉っぱがしおれて来たので、補充しようと思いつつ、まだやってない。
それからキッチンは少し迷ったけど、前にもつけていた、イマンさんのホーローのきれいな板をまたマグネットでくっつけた。ひょっと落っこちたらコーティングが傷むかもと迷っていたのだが、これまで十年以上もずっと落ちなかったし、位置が低いから大丈夫だろう。以前は天井近くにつけていたのだが、ここだと料理の油で汚れるかもしれないが、その都度お湯で拭けばよい。
蛇口のそばの小さいマグネットも案外かわいい。いろんな展覧会で買っていたのが役に立った。
で、水回りは今のところ、トイレもキッチンも浴室も、一応きれいに保たれている。誰かいつかひょっとして、研磨剤で磨いたりしたらいけないから、注意書きを貼ろうと思って、いろいろ考えていたが、さしあたり、手書きのメモをビニール袋に入れて、紙の空き箱やマグネットや画鋲を駆使して貼りつけた。写真だとちょっとみすぼらしいが、実際には案外見た目は悪くないのだ。その内また、ちょっといろいろ工夫してみる。
こんなことばっかりしてたら、本当に楽しいんだがなあ。読みかけのミステリも、書きかけの小説も、国文の勉強も、何もかもやりたくてうずうずするし。実は「水の王子」の続編もこっそり書きかけていて、けっこう原稿がたまってるし、挿絵のイラストも、たまに描いたらむちゃ楽しいし。やれやれまったく! 人生の終点に向かって爆走してるんだろうけど(いや別にさしせまって病気や危険があるってわけではないのよ。年を考えたらってことです)、周囲を走りすぎる景色が何とも素敵で、見とれてるひまはないけど、魅力的です。