塗鴉(とあ)っ!(笑)
先日訪ねてくれた卒業生と、近くのイタリアンレストランで食事したのですが、誕生日祝いということで、お店からきれいな花束をもらいました。
それを玄関に飾っていたら、ひと月近くなるのにまだきれいです。寒いからでしょうが、ちょっとうれしい。
一昨日は移転して新装なった行きつけの美容院に、開店後初めてカットに行きました。前のお店も若々しい感じで好きでしたが、今度はぐっと大人の雰囲気で、高級感はあるけれど上品で親しみやすく、大変いい空間になっていました。そこをデザインした人がまだ28歳の若い人と聞いて驚きました。「年齢は問題じゃないんですね」と、40代のオーナーの男性はしみじみ言っておられましたが。
年賀状も何とか原板を描いて印刷に出してきました。美容院近くの目星をつけていた店が閉まっていたので、大学で研究会をした後、昔あったキャンパスに近い印刷屋を探したら、昔のままのたたずまいでまだあって、昔通りに男子学生がノートのコピーをとっていました。
ご主人はもちろん代替わりしているのでしょうが、2500円程度の値段で引き受けてくれて、ほっとしました。
出版社から送られてきた校正原稿の手直しや補充が、〆切予定までにできるかどうか、心配で焦って気分が悪くなりそうです。その一方で、こんなことばかりしていると言おうか、しなくてはならないと言おうかで、ますます頭が四分五裂しそう。(笑)
猫たちは皆元気ですが、この前の金曜の夜、三毛猫シナモンが枕の上で寝て邪魔なので、ふとんの中にひっぱりこもうとしたら、抵抗したはずみに前足のつめが私のほっぺたをかすめて、みごとに長いひっかき傷ができました。血が出ていたのはわかったのですが、めんどうでそのまま寝てしまい、翌朝鏡を見て、まるで戦士のように鮮やかに、真紅の長い一筋の傷痕がめだつので、笑ってしまいました。
ひょっとして、あとが残るかもしれませんが、それもちょっとカッコいいかもしれないと、一人で勝手に思っています。
知り合いがこの傷を見るたびに、「やんちゃ猫カツジじゃないのよ~」と説明するのに忙しいです。
この前の、その土曜の大学での研究会で、先輩後輩十数人で大変読みにくい江戸時代の人の手紙を読んでいたら、「塗鴉」という言葉が出てきました。そういう風にしか字が読めないので、一人が辞書を引いてみたら、ちゃんと意味があることばでした。「汚い字(文章?)」ということで、自分の手紙や文を謙遜していう言葉のようです。「塗鴉を送ります」「塗鴉をごらん下さい」とかいう感じかな。
読みは「とあ」です。何か、魔術の呪文のような響きで、ちょっと使ってみたくなる。