奄美の猫たちを救え

世界遺産に認められたいがために、島内の猫を殺処分しようという、世界中の動物愛好家に教えてやりたいような話があります。本当にこういうことがあるから、私は世界遺産が大っきらいです。

いろいろ抗議もあって、まあとにかく猫を捕獲しようという作業は始まったようなのですが、その捕獲器を、飼い猫も通るだろう路上に設置し、しかもこの暑さの中、さわれば火傷するほど熱くなる鉄の檻の捕獲器の温度は５０度を超えているそうです。

猫をつかまえては熱湯をかけて虐殺していた臆病者の異常者の犯罪は以前にもあって、執行猶予ながら懲役刑が確定した犯人は、現在名前も変え整形して顔も変えて生きているようですが、似たようなことを行政が、しかもくっだらない世界遺産で観光客を呼ぶためにやっていると思うと、私は血と脳が煮えくりかえります。そんな島に観光に行くやつなんか全員、猫のたたりを受けて呪われるか、いっそ島ごと沈んでしまえと言いたくなるぐらいです。

しかし、本当に、そこまでして生き物を苦しめて、人気を得て島を栄えさせて、いったい恐くないんですかね。関わった人全員、ろくな生き方も死に方もしないような気がしますが、まあ猫も生き物も優しいから、皆無事で生き延びるんでしょうね。恥知らず。

と、一人で毒づいていてもしかたがないので、詳しい説明のある署名要請の記事を紹介します。拡散その他、ご協力下さい。
なお、忙しくてちゃんと見てないんですが、私に比べればずいぶんひかえめな記事と思うのに、何か抗議が来たらしく、弁明や修正をされていたこともあって、ほんとに世の中、どこまで救われないやつが多いのかと、心の底から思います。

そう言えば、京アニの事件で、犯人が、小説を同社に応募して予選落ちしていたというのがわかったと言うので、ニュースになっていましたが、ネットなどでは、何となく、「それでわかった」とか「社長は心当たりがないと言ってたが」などと、被害者を責めて加害者に同調するような色合いの発言もあって、どうせテレビなんかもそういう気配があるんだろうと思うと、これまた私は逆上します。

私もささやかな催しで、こういう応募作品の下読みをしたことがあるし、自分も何度も小説などを応募して落選したこともあるし、そういう経験から考えても、また「コーラスライン」「プロジェクトランウェイ」その他、数しれず映画や小説その他で描かれる、その種の選抜ものを見ててもわかるように、予選ではねられたものなんか、主催者の誰がチェックしたり覚えていたりするっていうの。京アニだったら膨大な応募数だろうし、あれだけの事件の後始末で、死にそうどころじゃない毎日だろうし。
いったいどこまで、「立派な被害者」になることを要求するんだよ。頭どうかしてんじゃないの。まちがってたらすまんけど、せめて政府や首相のでたらめにも、このくらい敏感に反応して被害者意識をとぎすましてほしいもんだけど、多分そうじゃないんだろ。

とりわけ、犯人に感情移入して「それならわかる」とでも言いたいらしい、こういった人たちの潜在意識には、きっと自分の作品も、どこかでそうやって不当に葬られてんじゃないか、これからそうなるんじゃないかって思いもまじってるんじゃないかと思うとなおのこと、そのみじめったらしさ、情けなさが、こよなくもう、おぞましい。

以前にいろんな二次創作のファンサイトで、明らかに段違いにすぐれた人の作品に「盗作っぽい」とねちねちからんで、数名でからまりあってた人たちの書き込みを見て、あーあ、大変な世界だなとうんざりして、ぞっとしたのも思い出す。
そういう人と直接間接に触れ合う機会は私にはなかったけど、もしそんな不安や疑いを持ちそうな様子がちらとでも見える人だったら、私は絶対近寄らせない。冗談じゃない。

八犬伝は水滸伝のパクリ、源氏物語は長恨歌のパクリ、シェイクスピアの全作品には元ネタがある。すぐれた作品は先行作品の影響なしでは絶対に生まれない。そんな創作のイロハ以前も知らないで、自分のチンケな発想や設定がパクられた盗まれたと感じるのが、そもそも無学で無知でセンス皆無で発想技術すべてにわたって貧困でお粗末なんだよ。たまらんわもう。

いやもうとにかく怒っていたら限りがないんで、仕事に戻ります。とっちらかった書き込みになりましたが、奄美の猫たちについては、どうぞよろしくお願いします。