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年賀状と初日の出

◎あけましておめでとうございます。
しかし私の気分としては新年早々、おめでたくないかもしれない。(笑)

去年も書いたのですが、いろいろあって、年賀状を出すのはやめようと思い、「今年でやめます。いただくだけでは負担ですから、そちらからも出さないで下さい」と去年の賀状に書きました。

ただ、いろんな事情から出さなくてはならない相手もいるし、去年喪中で賀状を出さなかった人もかなりいて、まあ今年もゼロにはできないだろうと思ってはいました。

そうしたら、今日、元日早々来た賀状の中に、去年私がはっきりとお断りした方からの分がかなりある。
いったい、何を考えているんだろうか。

読んでないんですかね? 私の去年の賀状を。そうとしか思えないんですが。
私も賀状を断るからには、いろいろ考えもし、決断もしているわけで、そんなことをまったく無視して、中にはかなり長々と、はっきり言ってどうでもいいような挨拶を自筆で書いてきているのを見ると、「聞く耳持たぬ」「自分はしたいようにする」と、正月早々宣言されているようで、不快を通り越して恐怖を感じます。

元日に着くということは、ばたばたあわてて書いたのでもなく、早い時期からきちんと書いたわけでしょうから、これはもう、確信犯としか言いようがない。私の意向を無視すると言う。こちらとしては、ただただもう、おぞましい。

中にはこれまでずっと、活字の挨拶だけで、自筆の文章などまったくなかったのに、初めて自筆の文章が書き添えられている賀状も多い。
私自身は、どんな相手にでも必ず一言、自筆で書きます。しかし、表も裏も印刷だけの賀状でも、別に気にしたことはありません。実際、私が一番楽しみにしている賀状の中には、印刷だけのものがいくつもあります。

むしろ、今回こうやって、私が賀状のやりとりを断ったとたんに、自筆で一言書き添える人を見ると、「えっ、ではこの人はもしかして、私が印刷だけの賀状が不満で断ったと思っているのか」と愕然とします。更に「ということは、それが失礼と思われるかもしれないと感じていて、なおかつ、これまでは私に対して、そういう賀状を出していたのか」と愕然とします。更にまた「今回私に自筆を添えた賀状を出せば、私がきげんを直してまた賀状のやりとりをすると思っているのか」と愕然とします。

そういう風に私のことを判断しているということこそが、私のことを、私自身が一番さげすみ、嫌う人間として、その人は見ているということに他なりません。そういう風に見られていたのかと思うと落ち込みますが、まあ私の不徳のいたすところと、あきらめるしかないのでしょう。

今から、お断りした方から来た賀状を、すべて封書で送り返そうと思っています。この忙しい時に!!!!! 呪いをこめた呪符でも同封しておいてやりたい気分です。

もしかして私ほど気が強くなくて、同じことを人に言えなくて困っている方がおいでなら、この文章をいくらでもコピーして広めて下さってかまいませんよ。私の知り合いの方々も、せいぜい周囲に広めて下さい。

はあもう正月早々、失礼しました。
「断られても出します」と言う方も、それを嬉しいと思う方もいらっしゃるのは知っています。しかし、私はそうではありません。ほしい時にはほしいと言います。いらない時にはいらないのです。いなくなってと言われたら、悪あがきしないで、黙って消えて下さい。

まだ元日だからわかりませんが、そういう点では、去年の私のお願いを聞いて下さって賀状を今年下さらなかった人たちに、私は本当に感謝しています。私のわがままと失礼を受け入れて下さって心からお礼を申します。

◎じゅうばこさん

今年もよろしくお願いします。
私は今朝がたまで仕事をしていて、新聞を取りに外に出たら、ちょうど雲の間から朝日が出てくる所でした。灰色と薄紫の雲の中からすべり出した太陽が、私の影を家の壁にくっきり映して周囲をオレンジ色に染めました。思わず手を合わせて「よい一年を」と拝みました。その後の年賀状でかなり帳消しになりましたが(笑)年頭からいい気分になれました。

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カツジ猫