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幽体離脱?

◇母の三回忌で田舎のお寺に行って来ました。命日は十二月ですが、早めにした方がいいということで。
よく晴れてさわやかな、紅葉がきれいな旅でした。
いつものように横浜の従姉が来てくれて、二人でお墓参りに行ったら、お墓がぴかぴかに磨き上げられて、私が汚しまくってた、灰のこびりついた線香立てもきれいになっていて、びっくりしました。
どうやら、田舎の家に今住んで下さっている方が、お散歩がてらにお墓にいらして、きれいにして下さったのじゃないかと思うのですが、何ともありがたいことです。

◇友人が買い取ってくれた古い方の家も、草刈りの人が入って、庭も植え込みも、すっきりきれいになっていました。
穏やかな天気で、川の水も少なめで、静かに流れていました。
亡くなった祖父母や叔父叔母、母たちが、昔いた猫や犬を連れて、そのへんの土手を散歩しているような気がしました。

◇ところで、従姉は前日に私の家に泊まってくれたので、彼女にベッドで寝てもらい、私はクローゼットで久しぶりに寝たのですが、何だか最初から妙にべたべた従姉にくっついて、すりついて甘えていたカツジ猫に、「ふだんお客さんにそんなことしないのに。血縁関係がわかるのかしら」と笑っていたのですが、夜になっても私のところに来ないので、行ってみたら、眠っている従姉の顔のわきに、普通にくっついてぐっすり眠っているのにはちょっと唖然としました。
しかも、いつもは絶対私の右側にしか寝ないのに、なぜか左側で平気で熟睡している。
明け方にまた行ってみたら、今度はいつものように右側に寝ていました。あとで従姉が話すには、ふとんに入って来て、枕にするから腕を出すよう要求したんだと。私がいつもしているように。
どうやって要求したのかは、聞きそびれました。いろいろ、あんまり驚いたもんだから。

ともあれ、薄暗い常夜灯の明かりの中で、私と同じように寝ている従姉と、ぺたっとくっついている目を閉じているカツジ猫を見下ろしていると、何だか幽体離脱をして、自分とカツジの寝姿を見ているような気分になりましたよ。

◇仕事がちょっと一段落したので、従姉の来る日の朝から、足の踏み場もないほど散らかった二軒の家を片づけたら、あら不思議、そこそこ見られるぐらいになって、おかげで従姉に、洋服とかいろんなものを引き取ってもらって、まただいぶ荷物が片づいたから、うれしくってしかたがない。
この後、また大急ぎで、月末までのいろんな仕事に集中しないと。
それにしても、いい季節だなあ。

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カツジ猫