明るいじゃんよ(笑)。
◇「バベル」と「バードマン」のDVDを立て続けに見たけれど、どっちも前向きで力強くて明るいじゃんよ(笑)。少なくともこれ見る限り私の方が、ずっと冷たいし、絶望してるし、意地悪だし、暴力的だわ。
登場人物は、どちらの映画でも皆本当に前向きだし優しいし努力してるし泣き言言わないし夢を捨ててない。いろいろ行き違って起こる悲劇も、まあこんなのは日常のやむを得ない範囲のことだろうなと、充分にあきらめがつくし、だからまあ私から見るとどれもいっこう悲劇には見えない。おかしな正義感や、べたつく感傷が、どこにも、かけらも、ふりかざされていないのが、普通に快い。
監督は「メメント」の人だったのだな。あれも面白かったけど、ラストはちょっともの足りなかった。
それにしても、私の何となく好きなエドワード・ノートンと、私が何となくきらいな(多分、あの気持ち悪い「エリザベス」とか演じたせいだな)ケイト・ブランシェットは、やっぱりどちらも、腹が立つほど、うまいなあ。
◇昨日は、初代猫おゆきさんの命日前に上の家の中庭をきれいにするというノルマと、夜にお客さんが来るので家の片づけをするという仕事があったのに、どっちもしないで、1時ごろまでぐだぐだしてしまい、その後、ええい間に合うかどうかままよと思いつつ、一気に家も庭も片づけをすませてしまった。しかしこういう強行突破は、そろそろひかえるようにしないと、きっと身体がもたない。トシを考えないといけない。
それにしても、普通に人を呼べてお茶が飲める家になっているのは、何ともありがたいことである。
お客さんたちは若い人だったので、仏間で祖母の昭和18年の古い日記を読んで、日常生活の中に突然戦時のニュースが入るのに、皆で盛り上がった。昭和20年の敗戦時の日記も読みたいということになり、探しておくことを約束した。
◇アベ改造内閣だが、「しんぶん赤旗」が紹介していた、デモ参加の主婦かどなたかの「出がらし内閣」のネーミングがいまのところ最高だな。さすが生活感に根ざした表現はちがう(笑)。
◇そうそう、もう、切っても切っても汚い首が生えてくるヒドラの首を切るような、底なしの臭いにおいの立ちのぼる沼に石を投げこみつづけるような無力感や徒労感にもめげないで、皆さまよければ次の署名をお願いします。