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明日はセンター試験

ゆきうさぎさん

本当に何もセンター試験の日にこんな雪にならなくてもと思いますが、例年わりとこうなんですよね。寒いのはまだしも、交通機関の乱れなど、神経を使うことが多いのがイヤですよね。

学生たちにいつも言うのですが、万全の状態で受けられる試験というものはめったにないもので、頭が痛い腹具合が悪い、隣の人が様子がおかしい、机ががたがたする、暖房のわきで熱すぎる、電車が遅れる、道が凍る、受験票を落とす、メガネがこわれる、もう、ありとあらゆるハプニングが起こって全力を出せないことが、人生ではむしろ普通です。完璧なコンディションでのぞめる勝負の場なんか、現実にはまずありません。

映画のヒーローやヒロインも、ここ一番というときに事故や災難や敵の妨害で、ものすごく不利な条件で戦うことが、もうお約束のようなものです。
そんなことで失敗したり負けたりしたら、ヒーローでもヒロインでもないわけで、勝つ人間はそこで、そういう状況でいつもの力が発揮できなくても、それでも何とかして勝つものです。
何か起こったら、映画やドラマや小説の主人公になった気分で、ここで勝ってこそ勝ったと言えると思って、いつもの倍の力を出して下さい。

なんて言っても受験生は今はもうみんな寝て、明日にそなえているはずだから、こんなもん読まないよね~。(笑)
でも本当に、がんばって下さい。
今のご時世にそんな人はいないと思いますが、昔の私のように、受験制度や人をけおとす試験そのものに疑問を抱いている人がひょっといたら・・・あ~、自分の当時の心境をふりかえっても、アドバイスのしようがないなあ。しいて言うなら、そういう人こそ、大学に来てほしいし、学問の機会を充分に生かして、そんな自分の疑問に自分で答えてほしいなあ。
私は、その当時の、大人や大学や世の中に不信と怒りを抱いて破裂しそうになっていた自分自身に何かを答えるために、今も考えつづけています。その回答をさがしつづけている間は、まだ死にたくないと思っています。

大学に入ることだけが人生ではないし、そういう答えを見つける道ではありませんが、一つの道ではあると思います。

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カツジ猫