昔のカード。
◇家を片づけていたら、もう60年ぐらいも昔、もちろん今の私より若かった母が、外国の人と文通していて、送ってもらったカードが見つかりました。これは庭に入る門の入り口で、開くと小さく庭の中の絵があります。他にも同じ箱の中にいろんな鳥のカードが入っていて、幼い私は、それを見るのが好きでしたが、美しすぎて悲しいような淋しいような気がしていたのを覚えています。最高の幸福とは、いつも永遠に手が届かないか、いつか失ってしまうものかのどっちかでしかないと、あのころからずっと私が感じていたのは、きっとこのカードのせいなのでしょう。
ずっと紙の箱に入れたまま、しまってあるので、そろそろ額縁にでも入れてみようかなと思ったりしているのですが、なかなかいいのが見つからない。
◇淋しいと言えば、1月ごろからずっと見ていた海外ドラマの「ナポレオンソロ」、英語版字幕のDVDが、とうとう最後の第四シーズンのあと2枚を残すだけになりました。この間、他のDVDも全然借りなかったので、けっこう経済的でもあったかな(笑)。それでも、もうすぐおしまいと思うと淋しいです。まあテレビで日本語字幕も見ていることだし、また初めから見直せばいいんですが。
さっき見たのは、イリヤがナチスの残党の一員に化けて潜入し、つかまったソロを拷問するという「腐女子のやおい小説しか思いつきそうにない設定」と、ファンの間で何かと話題の回でした。この話だって、別に間延びも破綻もしてないし、けっこう面白いのに、何で行きづまっちゃったのかな。一時の大変な人気が下火になったから、行きづまったような気がしただけで、マンネリでもしぶとく続けていれば続けられたんじゃないのかな。
その前の回には、「ウェストサイド物語」や「アンネの日記」に出ていたリチャード・ベイマーが出ていました。これまた、ものすごく若かったし、「ウェストサイド」の時より、かわいかった気がする(笑)。