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昨日の集会のご報告。

◇昨日の赤間駅前の集会は、100名近くが参加して無事に終わりました。雨も降らずにすんでくれて、大助かりでした。10人近い人がスピーチし、皆時間を守ってくれたので、母の杖の鉦はもっぱら応援の景気づけに鳴らすことになりました。
教育大の先生たちにもチラシで呼びかけていたのですが、忙しい中、参加して下さった方もいて、とてもうれしかったです。少し離れたベンチに座ってずっと聞いていた高校生は、先日東郷駅でチラシを受けとって話した人ではなかったのかしら。パレードの最後には、飛び入りの大学生たちが一言ずつしゃべってくれたし、スピーチでは、車いすでかけつけて、「どうしても話したかった」と昭和29年に「赤旗」が発行停止になり、代わりに出した「平和新聞」が理由で、ここ宗像でも5人が逮捕されたという事実を報告して下さった80代の男性もいました。

九条の会の事務局長は、7月2日に赤間西コミセンで開く憲法の勉強会のお知らせをしました。北九州で空襲の語り部をしている方も活動を報告しました。市議会の笠井議員は、「子どもに、悪いことをしたら、ではなくて、悪いことを考えたら警察につかまるよ、なんて、どう教えたらいいのか。普通に暮らせる平和な毎日がほしいだけ」、政治ネットの上野議員は「稲田防衛相が日報がないと言ってた、南スーダンの自衛隊の活動の隊員たちの現地での写真がテレビで報道されていた。情報が正しく伝わり、きちんと話し合ってものごとが決められるあたりまえの社会を作ろう」、共産党の新留さんは「野党の共闘をアベ内閣は一番恐れている。今こそ皆で追いつめて、倒そう」、他の方もそれぞれに、印象深いスピーチでした。
日の丸の旗を掲げて参加した方には、ぎょっとした方もおられたようですが、「アベや右翼から日の丸を取り返せ、平和な戦後と憲法を守れ」との主張には、賛同する人もいたようです。こういうことも、これからよく話し合って行かなくてはなりません。

パレードでは、いきなりマイク係になってしまって、最初はパレードの趣旨を説明したりしていたのですが、途中からはコールに変えて、「共謀罪は絶対反対」「安倍晋三は民主主義を守れ」「安倍晋三から日本を守れ」「平和を守ろう」「憲法守ろう」「加計学園をごまかすな」「森友問題も忘れないぞ」「他にもあるだろう」などと、ずっとコールしていました。「沖縄の基地はいらない」は入れたのですけど、原発のことを忘れたのが残念です。

◇最初に主催者代表としてあいさつしたので、その原稿をコピーしておきます。
それから、東京の集会での、好評だったというスピーチも、リンクしておきます。「いじめる側につくのか、いじめられる側につくのか」。わかりやすいし、3分と短いので、こちらもぜひ、ごらん下さい。

(私のあいさつ)
この集会の主催は市民連合オール宗像です。代表者の唐崎があいさつする予定でしたが、旅行中で間に合わなかったので、私が代わります。むなかた九条の会代表世話人の板坂耀子と申します。

今国会では共謀罪という非常に危険な法律が政府と与党によって強行採決されようとしています。この法案はまだろくに審議されていません。何をしたらつかまるのか、罪になるのかわからない。政府や警察が気に入らない人は、何でも理由をつけて投獄できる法律です。

戦前の治安維持法によく似ていると言われます。創価学会の創始者である牧口常三郎や、作家の小林多喜二も、この法律で逮捕され、裁判にもかけられず獄死しました。多くの人が理由もなく逮捕され、残酷な拷問を受けました。

政府はなぜ、今こんな法律を作りたがるのか。アベ首相は、就任以来ずっと、憲法を変えるとか自衛隊の派兵とかについて、正面から議論することを決してしませんでした。彼ほどテレビや新聞を熱心にチェックする政治家を私は見たことがありませんが、それはそこにあらわれた批判を読んで自分の欠点をあらためるためではありません。自分を悪く思われる記事を見つけては、圧力をかけて、それを書かせないようにするためです。

このようにして彼は、国会でのしどろもどろの答弁や嘘や不勉強を国民の目にふれないようにしてきました。金と力で人々を黙らせようとして来ました。それも効かなくなったから、最終兵器を出して来たのが共謀罪です。

彼は初めから国民の生活を豊かにしようなどとは考えていなかった。貧しい人や不幸な人に自分が悪いと思わせて、不満を言わせないようにした。怒りの鉾先を、より弱い者や隣国に向けさせ、人々を憎み合わせることで、自分を守ろうとし続けた。

彼の、これまでの発言の中で、弱い者、不幸な人を助けよう、支えようということばを一度も聞いたことがありません。彼が大切にするのは、自分の言うことを聞く人だけです。

彼のこのような政治は、国全体を毒しつつあります。ちゃんと話し合って問題を解決すること、正しい手続きをとること、相手を思いやること、弱いものをいたわること、そういった常識が自治体からも職場からも消えつつあります。暴力団にいきなりなぐられたら、とっさに何もできないように、あまりにも非常識なことをされると、まともな人ほどどうしていいかわかりません。そのような絶望と無関心が、アベ内閣を支えています。

皆さん、こんなことはもうおしまいにしましょう。今日の集会のタイトルは「アベ政治を許さない」ですが、私は本当は「アベ政治を終わらせる」というタイトルにしたかった。絶望するのをやめましょう。無関心でいるのもやめましょう。未来と人間を信じましょう。


(国会前でのスピーチから 「未来のための公共」金子勝慶應義塾大学教授)


https://www.youtube.com/watch?v=ZhqcX-NW8ks

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