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時間配分は難しいです

仕事場に借りて居るアパートから母に毎晩電話する事にして居ます。今日は体調が悪くて病院に行ったり買物をしたりで遅く成り、疲れて居たので近くのレストランで軽く食べようかと思ったのですが、6時を過ぎて母に電話する時間に成って居たので、アパートに帰りました。
携帯でも良かったのですが長話をすると契約料金をオーバーして高く成りそうでしたので。

夕方は少し陽が照って居たのですが、アパートに着く頃には雪が舞って居ました。直ぐにストーブかエアコンを付けようと思ったのですが、母に毎日電話する時間が過ぎそうに成って居て、兎に角声をかけて安心させて、其の後ゆっくり食事の支度をしようと取り敢えず電話をしました。

けれど母がヘルパーさんが上着を無くして母の家に忘れたのでは無いかと言う話とか色々喋るのでどんどん時間が延びて仕舞います。こんな事ならせめて暖房でも付けて置くのだったと思っても後の祭り。
此方が疲労と空腹と寒さの限界なので、満足に合槌も打てず、ただもう一刻も早く話が終わって受話器を置ければ良いと祈るばかりでした。

私は本当に屡々これで失敗します。嫌な事は先に片付けようと思うし、疲れて居たら取り敢えず仕事をさっと済ませて後でゆっくり休もうと思うのですが、相手が有る事ですからそう急いで片付けるわけにも行かず、体力も気力も限界に成ります。
かと言って、しなければならない事を後回しにして、食事や休憩を取ろうとすると気に成って苦に成って結局落ち着いて食べられないし休めないのです。第一一旦そんな事をしたら、もうその儘眠って仕舞いそうでも有るし。

とうとう母に「今帰って来て食事もして居ないし暖房も付けて居ないし、此方はとても寒くて雪に成りそうなのよ」と申しました。すると「あら、私はとっくにご飯は食べたよ。ここは今日はとても暖かで、この家もとても暖かい」と自慢げに言います。母のこう言う時の心境と言うのが何時も私には全く分りません。
何と無く「勝った」と言う気分なのでしょうね。(笑)

ですけれど、此れは母に限った事では無く、老若男女に関わり無くこう言った反応は有る様に感じます。私自身にも有るのかも知れません。結局、相手は「貴方とこの儘一緒に居たくないし、此れ以上話して居たくないの。だから私を解放して」と言って居るのですが、其れを認めて仕舞っては御終いだから、絶対に相手の真意を無視する、と言うより、そうするしか無いのですね。

相手に何かして欲しい、と頼まれるのではなく、何もしないでいいから、むしろ何でもしてやるから早く私から離れて、と頼まれるのは屈辱でも絶望でもある訳ですから、決して認めたく無いし無視する以外は無いのでしょう。それも大変良く分ります。
けれどそうなると、此方も不本意ながら相手が自分と居ても楽しくない気分になる事に全力を注ぐしか無く成ります。相手にとって不愉快で苦痛を与える存在に成る以外に、相手が自分を手放してくれる方法は無いからです。
結局私も母に生返事をし、冷たい対応をして、漸く「もう寝に行こうかね」と言わせました。

母も一日退屈で淋しいのでしょうから、私の疲れや忙しさを想像するのは無理だとは分って居ます。ですから母に腹が立つと言うのではなく、自分の体力や疲労の度合いが読めなかった自分に私は腹を立てて居ます。

カツジ君、キャラママさんに余り手を焼かせてはいけませんよ。(笑)

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カツジ猫