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横目で見るテレビ

テレビをちら見していたら、高市首相が満面の笑みで誰かと会話していた。よっぽど何かいいことがあったかと思ったら党首討論らしく、どうやら共産党とれいわと社民党は出席していないようで、それはさぞ楽しかったろうと思ったが、あまりにうれしそうで、こっちが心配になった。最も手強い論敵と話をしないですむからと言って、そうあからさまに喜んでは、むしろ弱みを見せているようなものだ。あまりにも無防備過ぎるんじゃないか。

何でも、政府や首相を批判したら、ものすごい何百という数の批判コメントが個人のSNSにも押し寄せるのが普通らしい。それが、週刊文春が政府だか首相だかが、大金を使って投稿させたらしいみたいな話をすっぱぬいたら、とたんにばったり、その手の投稿が消えてなくなったと、いろんな人が報告している。払う金がなくなったのか、調査が進むとヤバいと警戒したのか、どちらにしても、これまた、あまりにも見え見えでため息が出る。
 私はケチだから、そういう投書に払ったお金もさることながら、自分の意見でもないコメントを山ほどせっせと送りつけるのにかかる膨大な電力も、もったいなくってしょうがない。

もったいないと言えば、首相も政府も貴重な時間やパワーを使って、一番せっせとやってるのが、改憲とスパイ防止法と国旗損壊法みたいで、これまたこの、しなくちゃならない焦眉の急の問題が山積の中、国民のしてほしいことの順位が最下位か圏外に近い、そういうしょうもないことばかりに、何でそう血道をあげるんだ。優先順位とかコスパとかいうことばは、この人たちの辞書にはないんだろうか。

ワイドショーでは中国の経済やなんかが行き詰まってるという実態を細かく分析していたが、どう考えてもそんなヒマがあったら、日本政府と日本社会の実態を細かく分析する方が先だろ。自宅の屋根が燃えてるのに、お隣の消火器の期限切れを気にして騒いでどうすんだよもうまったく。

最近読み飛ばした(内容は立派な)本の一冊に「小さな戦犯」というのがあって、戦時中に軍歌を歌った少年歌手のことを細かく書いていて、じっくり誠実な調査や語り口が快く興味深かった。その中で、今は高齢になったその歌手が、「北朝鮮の政治状況や、アナウンサーのしゃべり方を、日本のメディアや国民がバカにして笑うのを見ても、まったく共感できない。戦時中の日本はまったく、あの通りだったから」と言っていたのが印象に残った。まったく今の報道は中国も北朝鮮も笑えない。

大相撲は琴錦がとうとう休場して、大関以上の取り組みができなくなり、優勝候補者が大勢で先がまったく読めなくなった。プロ野球もパ・リーグではホークスの投手が総崩れで首位陥落し、こちらも乱戦模様で予測がつかない。仕事の合間にぼうっと見てたら、ひとり残った大関の霧島の顔が何だかホークスの近藤健介選手に似て見えて、孤軍奮闘(いやまあ他の人たちもがんばってはいるが)する人の顔は似てくるのかと妙な感心をした。

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カツジ猫