1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 母のパワー?

母のパワー?

◇昨日の夜は「オールむなかた」の会議で、選挙にむけて野党統一をどう推し進めるかで、具体的な候補者のことも含めて、大勢の熱のこもった活発な議論で盛り上がりました。「政党は信頼できないから、市民を動かさないと」と強調する人に、「うーん、私は政党も信じてないけど市民も信じてないからなあ」と言ってしまった私(笑)。
いろいろ興味深かったし、実りもありました。

政党を信じられないという人の原体験になっているのは、所属していた場所での政党応援を長年して来られた実感のようで、具体的なことはわからないけど、企業や組織ぐるみの応援の強制は、たとえその政党が良識ある政党であっても、良心的な人たちに、不信や傷を残すのかもしれないと痛感します。
そういうことをくり返さないようにしながら、私たちは結束と信頼を保ち続けなければいけない。

アベとそのとりまきとは、あまりにも対極すぎるけれど、やはり、ここから始めるしかありません。一人一人の人間としての品格と良心が、日々試されているのを感じます。

◇この前またヤフオクドームに野球観戦に行きました。その日は千賀投手が大乱調で、ホークスは楽天にボロ負けしたのですが、お隣の知らないお姉さんたちから「持って下さい!」と、7回に飛ばす風船をもらって、いっしょに飛ばしたりして楽しかったです。試合もプレーも生で見られるのはもちろんですけど、適当にしゃべったり食べたり飲んだり席はずしたりしながら、人が必死でしている競技をいいかげんに楽しめるという、この時間は最高ですね。物売りが客席を行き来してみかんなんか売ってた、江戸時代の歌舞伎は、この雰囲気にすごく近かったのではないかしら。広さの規模はけたちがいとしても。

私は野球好きだった母の供養と思って、球場には母の写真も持って行くことにしています。母は六大学野球のファンで、縁もゆかりもない慶応大学に熱烈に入れあげていて、プロ野球はとにかく慶応出の選手のいるところを応援していたので、特定のひいきはありませんでした。ただ晩年は野村監督が好きで楽天ファンだったので、「あー、考えてみたら、母の写真を持って行ったから、あの人が応援したんじゃ楽天の大勝もしかたないか」と言ったら、ホークスファンの知人から「何ということをなさるんですか」と真剣に嘆かれました。うーん、母のためには、どっかで楽天がホークス以外のチームとやる試合をさがさなきゃいけないかもしれないが、そんなの九州じゃ無理だろう(笑)。

私も二回目ともなると(お隣のお姉さんや奥さんに「私たち、三日連続で来てるんですよ。昨日は勝ったからよかったんですけどねー。よく来られますか?」と聞かれて、「いえー、そんなには。この前来たのは優勝の前の日で、その時は勝ったんですけど」と、ぬけぬけ言っちゃったけど)、ホームの試合で地元のチームが露骨にひいきされるのは知っていて、メンバー紹介のときに相手チームは写真であっさり、ホークスの方は球場全体がぴかぴかライトアップして動画でばっちり紹介されるのはもう慣れて、向い側の席に陣取った数少ない楽天の応援団をオペラグラスでながめて、「関東荒鷲団」「福岡荒鷲団」などという立派な巨大幕を鑑賞したりしてました。

でも、前回はホークスが勝ったので、試合後のヒーローインタビューはテレビでも見る立派なお立ち台で、横にはあの変な目のついた1の字の立派な椅子もあったりして、すごく派手だったのに、今回は楽天の美馬投手がヒーローインタビューされてたの、声は聞こえるけどどこでやってるのときょろきょろさがしたら、ベンチの前でアナウンサーがほんとにただの立ち話してるだけじゃん。
好投した美馬はまじめにきちんと立派な応対をしていて、感じよかったけど、かわいそうやん、あんなの。でもまあ、それが地元というものなんでしょうね。
隣りのファンのお姉さんたちは8回あたりで見切りをつけて、もつ鍋を食べに行くとかで帰ってしまったし、最後まで残った観客は少なかったけど、私も含めてその人たちは、楽天の選手にもちゃんと拍手を送ってました。まあそのくらいが嘘っぽくなくていいのかな。

◇ところで写真と言えば、20年近く前に死んだ愛猫キャラメルの写真も私はしばらくどこに行くにも持ち歩いていて、特に当時はまっていた「グラディエーター」の映画では、トラを見せてやろうと思って何度も見るたび持って行ってました。
映画館は暗いので、こっそり胸元のバッグの上に写真をのせておいてもどうってことはないのですけど、さすがに球場で母の写真を出したら人目につきすぎるから、バッグに入れています。
今度、母の写真をTシャツの胸にプリントして着て行ったらどうだろうなと考えていますが、そんなもの着て行ったらきっと楽天が20点ぐらい取ってしまうにちがいない。

◇カツジ猫にとっては、新しい家具の配置はいろいろ好都合なようで、祖父の机から丸テーブルに飛び移っては私の食事に参加したり、仕事中には並んだ安楽椅子の一方に座って私のそばで眠るなど、快適な空間を楽しんでいる模様です。
あーでも早く、上の家も片づけて人を呼べるようにしたい!
と言いながら、今日は実はちょっと、いやかなり、いや相当にめでたいことがあったので、何かひそやかなお祝いをしようかと考慮中。それこそTシャツでも作りに出かけようかしら(笑)。

Twitter Facebook
カツジ猫