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母の全力疾走(笑)

昨夜というか一昨夜の夢で、何も覚えていないのですけど、何しろ私はどこかの学校か職場の大規模な陰謀を暴こうとしていて、その証拠をつかんだ友人と、田舎の家に帰って行こうとしていたら、何らかのかたちで協力してくれていた母(とっくの昔に亡くなってます)が、家の前で見張っていた敵を避けるかどうかして、畑のあぜ道と藪の中を、ましらのようにつっきって走って来て、土手にかきあがって私のそばに来て、二人で資料を突き合わせて打ち合わせしてる最中で目がさめました。

自分自身がもう高齢で、買い物でも何でもよろよろ歩いているというのに、母のあのものすごい爆走は何だったんだと、そこだけしか覚えてないのですけど、その夢を思い出すたび笑えてしまいます。とんでもねえ親子だよまったく。生きてても死んでても。

「水の王子」の電子書籍出版がとにもかくにもできたので、次の仕事に進みたいのですけど、どっちに向いて進んでいいのか、わからなくって悩ましい。「水の王子」自体が紙本の出版やら続編の構成やら何かとあとを引きそうなのに加えて、専門分野の研究や、集中講義後半の準備や(この二つは南極と北極ほど離れていそうで、どこかで結びつきそうでもあるのですが)、いただいた手紙や送っていただいた本にお返事をさしあげるという何というか人としての義務や、庭の手入れや家の片づけ、日々の食事の確保という日常の家事や、混迷崩壊の域に達していそうな政治と社会状況にささやかすぎるけどなすべきことや、どっちに進んでも後戻りできないような泥沼だか密林だかがひろがっていそうで、金縛りの立ちすくみ状態です。どう転んだって、そこそこ幸せな老後にはなりそうな気がしますが、捨てて失うものも多そうで、せめて政治家の方々ぐらいは、けっこうな報酬をもらっておいででもあるのだから、この山とある選択肢から、私が政治社会に関心をそれほど持たなくてもいいような人生を選べるように、きっちり仕事をして下さらないかなあ。国会で質問中に、てめえの歌やディナーショーの宣伝なんぞしてないで。

どっちみち維新なんぞに毛ほどの期待もしてないから今さらびっくりもしないけど、それにしても品位やら節度やら常識やら礼儀作法やら知性やら理性やら、あらゆる種類の守るべきものの底を抜かすな、あの政党は。くり返すけど、ここにだけは、どんないいこと言っていても投票したらだめですよ。だって、それとまったく矛盾することを、平気で言ったりしたりする政党ですから。それをおかしいとも思ってないんですから。感じのいい小さい雑貨を買ったら、代わりに家をこわされるかもしれないって政党です。その矛盾しまくり、つぎはぎ細工だらけの全体像を把握した上で支持するならいいけど、それならよっぽど研究探索した上でないと。時間的にも不毛な作業過ぎるから、とりあえず投票しない支持しないが一番無難で無駄がないです。首尾一貫とかいう感覚がないんですからね、あの人たちって。

しかし、こう言ってる私の足もとでも、地元の有力な議員が統一協会と関わりがあるのがわかってるらしいし、もっと多くの議員が関係してるかもしれないって言うし、先日乗ったタクシーの席の前には経営者か配車担当責任者の方の、アベ元総理を「まれに見る立派な政治家」とたたえた文章が貼ってあったし(写真撮ってくればよかった。まだ貼ってあるなら、ちょっと乗って挑戦してみようかしらん)、実に安らかな気分で過ごせない毎日である。

ああもう、そんなわけで何していいかが決まらないし、体調はいまいちぱっとしないし、とりあえず明日というか今日は、買ってきた渋柿の皮をむいて干し柿にする作業に没頭するか。

ちなみにこの写真はお許しを得て撮らせていただいた、ご近所のお庭のつるし柿。何ともきれいなんだよねえ、この風景って、本当に。

 

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カツジ猫