沈黙を破れ。
◇昨日、友人たちと「沈黙を破る」というDVDを見ました。
パレスチナの占領地域で任務にあたった、イスラエル兵士たちの報告ですが、彼らと周囲の人たちの語る全部のことばが、今の私たちにとって、貴重な指針でした。
「テロは武力では決してなくせない。結局は話し合いの席につくしかない」
「占領地域で兵士は人間でなくなってしまう。そのことと向き合い、こうやって事実を語ることでしか、心は救われない」
「私たちは、イスラエルの拳として、母や家族の軍隊として存在した。そのことを知ってもらいたい。私たちは治療され、癒される存在ではない。国民の皆が、見たくない現実を直視し、鏡の中の自分と向き合ってほしい。それをしない国は腐敗して、滅びる。私たちは、それと戦っているのだ」
(記憶で書いてるので、ことばは正確にこのままではありません。)
いやー、この兵士たちは決して「懺悔」したり、「告白」したりしてるんじゃないんですよ。国で、軍で、教えられた理想や義務が、戦闘地域でまったく役にたたないこと、それを隠して帰省して、日常生活を送ることの苦痛、それを知らないで、知ろうとしないでいる国民や国には未来がないこと。それを彼らは訴える。
彼らは最も優れた兵士で、愛国者です。だからこそ言える、国への告発、戦争への疑問。現地の兵士たちの苦しみや悩みを国民が共有しなければいけないという信念。
ここには、ベトナムがあり、アメリカがあり、沖縄があり、アルジェリアがあり、日本があり、世界があります。
現実に目を閉ざすこと、向き合うのを避けること、そうやって最前線にいる人たちを見殺しにし、自分たちの内部も見殺しにすることが、最大の恐ろしい敵だという、この指摘を、すべての人に伝えたい。
◇このハッシュタグ、「次の閣議決定は?」というやつですが、笑えます。
まあ、官房長官の外見をけなしてるのは、あんまりいい趣味じゃないけどねえ。
それに、案外実現しそうなのもあって、ちょっと寒気もする。