笑ってしまう。
◇週刊誌で紹介されてる前川さん(加計問題を告発した官僚)に関する報道を読んでると、昔どこかの記者が言ってた「山口百恵のスキャンダルを追っかけていると、いつも美談に変わってしまう」という話を思い出す。人間このように生きたいものだ。
アベと仲よしのジャーナリストがレイプして、もみ消されたことについて告発した被害者女性へのバッシングもあきれかえる。要するに痴漢もレイプも、その他あらゆる不正も、告発したらひどい目にあわすぞって言う宣言だな。私はこういう状態になると、意地でも無理でも告発してバッシングされたくなるのだが、さしあたりそういう被害にあってないのが残念だ。せめて、この女性を支えて、守りたい。
韓国大使だっけが、アベに批判的なことを(むろん非公式な場で)言ったから更迭されたとか、国会では共謀罪の審議がはじまったとたん、手を上げて質問への回答をしようとした金田法相を、隣席のアベが肩をつかんでおしとめるという信じがたい映像が流れているとか、これを看過する国民はもはやレミングみたいに、海へ突進して死のうとしてるとしか思えない。アベのしてることは独裁(は場合によってはあまり悪くない場合もあるだろうけど)を通りこして、もろ恐怖政治じゃないか。
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◇それにしてもさ、前川さんや詩織さん(被害者の女性)を攻撃してる人たち、生まれてからこれまでミステリを読んだり刑事ドラマを見たりしたことがないわけではあるまいし、「そういうことをして、この人たちに何の得があるか」って、人の行動の動機をさぐる大前提を考えて見ないのかねいったい。こんな告発しなければ前川さんは穏やかで幸福な生活をしていただろうし、詩織さんも、これ以上傷つくことはなかったはずだ。二人があえてこの行動を選んだのは、自分のためや私利私欲ではありえないことが、普通に考えて推理できないようじゃおしまいだろう。いろんな意味でさ。
共謀罪も戦争法も恐いしいやだけど、私が何より不快で恐れるのは、こういう、ごくごく普通の常識と判断力が、政府はもちろん、普通の人たちの中からも消え始めているように見えることだよ。それとももともとなかったのかしらん。
◇「楽園への道」(リョサ)は、ちびちび読んでるが、エネルギッシュで元気が出る。画家で知られるゴーギャンの祖母のフローラが労働運動を呼びかけてヨーロッパをかけまわる、その不毛にも見える苦しい激しい波乱万丈の行動ぶりが、読んでいて胸がざわざわ騒いで来る。こうやって現代の文明は築かれて行ったのだと、あらためて思う。こういう人たちの、あたって砕けろの毎日が、今の私たちの平和と安寧につながっている。
「仮面の男」のガブリエル・バーンが出演している「母の残像」の映画、映画館で見逃したのでレンタルショップで聞いたら、6月2日からレンタルになるそうで、ちょっと楽しみだ。